ヤクルト・髙津臣吾監督 [写真=別府勉]

◆ 「連敗中だから少し消極的になっている」

 ヤクルトは28日の阪神戦に0-4で敗れ、6連敗。なかなか調子が上がってこない打線だが、この試合の5回にも、少々気がかりなプレーがあった。

 3点をリードされ迎えた5回、7番・中村悠平、 続く8番・長岡秀樹の連打などもあり、一死二・三塁のチャンスを作る。この絶好の場面で迎えた1番・並木秀尊はセーフティースクイズを試みるも、3塁走者は動けず、打者の並木だけがアウトになってしまった。その後の打者も打ち取られ、得点チャンスの好機を逃してしまった。

 このヤクルトの5回の攻撃について、29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の齊藤明雄氏は「高津監督の表情を見ると、『並木はなんで打たないんだ?』という感じに思える。たぶん並木自身は、自分もセーフティーバント決めて生きようと考えたと思うけど、ピッチャーからしたらラッキーですよ」と並木の判断に疑問を呈した。

 同番組に出演した解説者の高木豊氏は「あの場面は二・三塁でファーストがベースに付くことなく前進守備だった。そのなかでセーフティースクイズは少し難しかったと思う。連敗中だから少し消極的になっているのかな」と分析し、連敗中ということが攻撃にも影響を及ぼしたとの見解を示した。

 山田哲人が一軍復帰しスタメンに帰ってきたものの、4番の村上宗隆の調子はまだまだ上がってこず、攻撃力が低下しているヤクルト。まだ4月でシーズンは開幕したばかりなだけに、2連覇を成し遂げた高津ヤクルトの巻き返しを期待したい。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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