ニュース 2023.04.29. 21:09

今秋ドラフト候補の慶大・廣瀬隆太が2試合連続アーチ!通算16号ソロで元広島・小早川毅彦氏に並ぶ歴代12位

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慶大・廣瀬隆太主将
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○慶大 11 - 3 東大●
<29日・神宮>

 慶大は16安打11得点の猛攻で東大に大勝し、第4週にして初めて初戦をものにした。今週のドラフト候補・廣瀬隆太主将(4年・慶應)は2試合連発となるリーグ通算16号ソロを放った。

 強烈な破壊音を残し、廣瀬の打球はグングン伸びた。9回先頭で迎えた第5打席、元ロッテ・渡辺俊介氏(現・日本製鉄かずさマジック監督)の長男、東大・渡辺向輝投手(2年・海城)の4球目、112キロスライダーをトレードマークの豪快なスイングでバットに乗せて、左中間スタンド中段へとたたき込んだ。25日の明大戦に続く2試合連続弾。「僕自身、あまり今シーズンはバッティングの状態が上がってきていないんですけど、その中でも1本出せたのは良かった。まず真っすぐにタイミングが合っていたので、そこで緩い変化球にも対応できた」と安堵の笑みをこぼした。

 前カードを終えたのは25日。わずか4日しか経っておらず、「(疲れは)あります」と即答。それでも「我慢して、重心を落としてやっていけた」と現役最多となるリーグ通算16号マークし、元広島・小早川毅彦氏(法大)に並んで歴代12位となった。慶大の先輩・高橋由伸氏が持つリーグ通算最多23本塁打(東京六大学野球連盟記録)の更新に期待がかかる主砲は、「偉大な先輩方の記録に並べるのは光栄なんですけど、あまり自分の中では意識しすぎないように。力んでしまっても意味がないので、結果は結果として、過程はしっかりとやるべきことをできれば」と決意を新たにした。

 今季3本目となるソロが飛び出すも、ここまで30打数5安打で打率は1割6分7厘。23日の明大戦以降は4試合連続安打と復調の兆しを見せているが、「凡打の内容があまり良くない。甘い球はしっかり捉えることができていると思うんですけど、僕の今の課題は選球眼。しっかり甘い球を絞って打つことがあまりできていない。そこはすぐに修正できる部分ではあると思うので、修正していきたい」と課題を明確にした。主砲が進化を見せつければ、チームの勢いはさらに加速するはずだ。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)

 
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