「迷いなくバットが出ていた」
阪神の佐藤輝明は29日、神宮で行われたヤクルト戦に「5番・三塁」でスタメン出場。5回に先制の2号ソロを放つと、8回も打った瞬間にそれと分かる3号2ランを右中間スタンドへ。4打数2安打4打点の活躍でチームを3連勝に導いた。
この日はドラフト同期で同じ大卒3年目の村上頌樹が先発。開幕からの連続無失点を「25イニング」まで伸ばす好投を見せる中、見事に同期を援護して見せた。
今季は23試合の出場で打率.224と数字的には苦しんでいるようにも見えるが、ここ2試合続けてマルチ安打と快音が響いており、本塁打も4戦3発と状態は上向きだ。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した坂口智隆氏も、佐藤の打撃については「今日は迷いなくバットが出ていた。こういう思い切りの良さが出てくると、たとえ凡打でも相手投手は怖い」と積極的な姿勢に言及。「こうやってどんどん、しっかりと振っていけばいいのかなと思います」と現状を解説した。
ヒーローインタビューでは村上が佐藤に感謝を述べるシーンもあり、「同期入団というのもね。友情を感じますね」と坂口氏も笑顔。彗星のごとく現れた右腕と、左の大砲。虎の大卒3年目コンビは、首位追撃のキーマンとなるだろうか。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』