「あり得ないミスは流れを変えてしまう」
巨人は3日、本拠地でヤクルトに8-7で勝利。4回表終了時点では0-6と大量リードを許したが、そこから3本の本塁打が飛び出しての大逆転勝ち。連敗を2で止め、4位・ヤクルトに0.5ゲーム差と肉薄した。
この試合でチームを救ったのがルイス・ブリンソン。3点を追う5回裏に反撃の2ランを放つと、2点差の8回裏には試合をひっくり返す起死回生の逆転3ラン。この日は4打数4安打、2本塁打で5打点の大暴れでチームを勝利に導いた。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した坂口智隆氏も、「久々にジャイアンツらしい勝ち方」と長打力を発揮しての大逆転劇を振り返る。同じく番組に出演した谷沢健一氏も、「坂本(勇人)も調子が良くなってきて、中田翔もブリンソンも好調と。そういう意味では5月攻勢をかけられるかなと思います」と上向いてきた打線への期待感を語った。
その一方で、MCを務めた真中満氏からは「細かいミスが……」という不安の声も。
大活躍を見せたブリンソンだったが、3回裏には一死から二塁打でチャンスを作りながら、次打者・門脇誠の中飛でアウトカウントを勘違い。飛び出してしまい、二塁に戻れずダブルプレーとなるボーンヘッドもあった。このシーンについて、真中氏は「こうしたあり得ないミスは流れを変えてしまったりする。しっかり確認しないと」と苦言を呈す。
さらに5回表の守備では、先頭打者・長岡秀樹の飛球を左翼手と“お見合い”。打球が左中間にポトリと落ち、二塁打を献上してしまうというひと幕も。失点には繋がらなかったが、この場面に関しても坂口氏が「この打球はセンターが優先。センターを守っている人が声をかけて捕りに行くべき」との見解を示し、基本の徹底が重要だと強調した。
幸いなことにミスが致命傷には繋がらず、劇的な逆転勝利を掴んだ巨人だったが、真中氏は「防げるところは防いで、しっかりやってほしい」と総括。打撃ではまさにチームの救世主となっただけに、あとはいかに高いレベルのプレーを継続することができるか。“集中力”が今後の課題となりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』