目を見張った「対応力」
中日は6日、本拠地・バンテリンドームで巨人に2-1で勝利。2連勝で早々にカード勝ち越しを決めた。
1点を争う緊迫した展開となった中、6回に木下拓哉の適時打で1-1と追いついた中日。そこからリリーフ陣が踏ん張って迎えた8回裏、巨人2番手・三上朋也から二死二塁のチャンスを作ると、福永裕基が粘って9球目をレフトへ。
二塁から髙松渡が快足を飛ばしてホームを陥れ、この1点が決勝点となった。
福永は天理高から専修大、社会人・日本新薬を経て2022年のドラフト7位で入団した26歳の“オールドルーキー”。1年目の今季は22試合の出場で打率.333、1本塁打で7打点をマークしている。
規定打席には届いていないものの、現在の打率はリーグ6位に相当する好成績。6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した真中満氏も、新人の新人離れした活躍を称える。
真中氏は勝ち越し打のシーンについて、「相手はサイドスローの三上投手ということで、あまり見ないタイプで打ちづらさはあったと思う。そんな中でも、外のスライダーを見切ることができていて、インコースを攻められたら詰まってもいいという意識でファウルにしていた。こういう打ち方ができると、ボールをしっかり見極められますよね」と“対応力”の高さを強調。
続けて、「最後は甘く入ってきたストレートを打ち返す。中堅・ベテランの選手がするような打撃の内容でしたよね。非常に落ち着いている」と語り、その冷静なバッティングを絶賛した。
これで出場5試合連続安打、うち4試合は2安打と状態はぐんぐん上昇中。チームを最下位から引き上げる原動力となるか、竜の背番号68から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』