「開幕直後は投手陣が頑張った」
先週1週間は2勝3敗で負け越し。今季通算の成績も13勝16敗1分の負け越し3つとなった昨季王者・ヤクルト。中でも直近の戦いで目立つのが、投手陣の苦戦だ。
5月1週目は5試合で得点36を記録したのに対し、失点は47。1試合で17失点を喫した6日のDeNA戦が響いているとはいえ、それを除いても4試合で30失点は1試合平均で7.5点と失点がかさんでいる。
6日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演したヤクルトOBの真中満氏も、17失点の大敗となったDeNA戦は「一本打たれた後に粘る、次の失点を防ぐというところができなかった」とし、強風吹き荒れる困難なコンディションもあって、試合の中で踏ん張ることが難しかったと振り返る。
その上で、直近の戦いぶりに関しては「開幕直後は投手が頑張って、打線に元気がないという状態でしたから、今は打者がカバーする時と。さすがに17点は取れませんが、そこはお互いがカバーし合いながら戦っていければ」と語り、持ちつ持たれつの関係性が重要だとコメント。
今後については、「苦しい中でも投手は5〜6点でなんとか粘って、あとは打線がカバーするという形になれば」とつづけ、打線の状態が上がってきただけに、ピンチの場面で踏ん張ることができるかを逆襲のポイントに挙げた。
リーグ連覇を振り返ってみると、髙津監督をはじめとした首脳陣による巧みな投手起用も光っていただけに、ここからもう一度投手陣を立て直して次の試合に臨むことができるか。浮上のカギとなりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』