ニュース 2023.05.08. 19:38

立大が今季初勝利 3年生右腕・沖政宗「絶対に自分が完投するんだという気持ち」でリーグ戦初完封勝利

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立大・沖政宗投手[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○ 立大 2 - 0 東大 ⚫︎
(8日・神宮)

 立大は沖政宗投手(3年・磐城)が先発し、東大打線を3安打無四球に抑えて今季初勝利を完封で飾った。ここまで未勝利と苦しんでいたが、6回まで完全投球を続けた3年生右腕がチームに今季初白星をもたらした。

 最後の打者を三ゴロに打ち取ると、沖は安堵の表情を見せた。立ち上がりからテンポ良く凡打の山を築き、6回まで走者を1人も許さないパーフェクト投球を披露。7回先頭の酒井捷に左前安打を許し、この日初めてのHランプがともったが「あまりヒット数は意識せず、目の前のイニングに集中したところがうまくいった」。走者を背負っても動じることなく目の前の戦いに集中し、3安打完封の快投を演じた。

 見事な有言実行だった。昨年までは主にリリーフとして活躍。今季からカード2戦目の先発を任されているが、「今日までの試合はピッチャー陣が粘りきれない試合がほとんどだったので、申し訳ない気持ちがたくさんあった」。今季3度目の先発マウンドは「完投するつもりでマウンドに上がりました。絶対に自分が完投するんだという気持ちで、自分が投げ切って勝つことだけを考えていた」と強い気持ちを持ってマウンドに上がると、三塁を踏ませない圧巻のピッチングを披露。最後までマウンドを守り、チームを勝利に導いた。

 これでようやく春1勝。溝口智成監督は「戦う気持ちを強く持って、自分がやり抜くんだという気迫は感じていました。非常に大事なマインドだったし、そういう気持ちを持って成功してくれたことは非常に喜ばしい」とチームの連敗を止めた右腕への賛辞を惜しまなかった。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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