緊急昇格の28歳捕手・オーキーと初バッテリー
エンゼルスの大谷翔平選手(28)が9日(日本時間10日)、本拠地エンゼルス・スタジアムでのアストロズ戦に「3番・投手」で先発出場。7回3失点と力投したが、5勝目の権利は得られずマウンドを降りた。
開幕からバッテリーを組んでいたオホッピーが肩のケガで離脱し、代役で直近3登板でコンビを組んでいたウォラックも首痛で7日間の負傷者リスト入り。今季8試合目はこの日昇格したばかりの28歳捕手・オーキーと初バッテリーを組んだ。
初回は無失点で切り抜け、2回は6番・ペーニャからこの試合2つ目の奪三振。これでメジャー通算502奪三振となり、ベーブ・ルースの奪三振数501を超えた。3回以降も安定した投球でゼロを並べたが、1点リードの5回に痛恨の逆転2ラン被弾。一死一塁で2018年途中までエンゼルスでバッテリーを組んでいた元女房の9番・マルドナドに、フルカウント後のスライダーを左翼席へ運ばれた。
被弾直後、大谷は右手の指先を気にする仕草を見せ、確認のためコーチや水原通訳らがマウンドへ。大事には至らず続投したが、その後も連打を許し、3番・アルバレスの左前適時打で3点目を失った。
6回まで94球だったが7回も続投。一死から途中出場のヘンズリーに右前打を許したが、続くブレグマンを二ゴロ併殺斬り。7回103球、6安打3失点、7奪三振2四球の内容で降板し、防御率は2.74となった。
打席では昨季17勝を挙げたアストロズの先発左腕・バルデスの前に、初回の第1打席は二ゴロ。4回の第2打席はフルカウント後のカットボールを捉えたが、中堅へのヒット性のライナーを相手中堅手に好捕された。2点を追う6回の第3打席は二死一塁の場面で、スイングしたバットが捕手のミットに当たる打撃妨害で出塁。大谷は降板後も「3番・指名打者」で出場を続け、1-3と2点ビハインドの8回表、エンゼルスのマウンドには2番手・ワンツが上がった。