ニュース 2023.05.11. 15:50

亜大の今秋ドラフト候補・草加勝が2安打完封で駒大に先勝 今季4度目の完封勝ちも「チームの勝利が一番」

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亜大・草加勝投手[写真=灰原万由]
【東都大学野球・春季リーグ戦】
○ 亜大 2 - 0 駒大 ●
(11日・神宮)

 亜大の今秋ドラフト候補・草加勝投手(4年・創志学園)が2安打完封で今季4勝目をマーク。駒大に先勝した。

 ピンチでも動じることなく、堂々と右腕を振った。2点リードの8回。二死二塁と得点圏に走者を背負い、その後1番・橋口に四球を与えて一・二塁としたが、最後は小林を147キロ直球で遊直に仕留め、無失点で切り抜けた。

 この日は4四球と制球に苦しみ、「初回も先頭からフォアボールを出してしまって、調子はあまり良くないと思った」。投げ急いでしまったことでフォームが崩れてしまっていたが「しっかり間を作る事をやってみた」とマウンド上で修正し、7つの三振を奪う快投を披露。本調子ではない中でも相手打線を2安打に封じ、最後までマウンドを守った。

 頼もしい仲間にも支えられた。この日は草加を含む4年生9選手がスタメンに名を連ねると、5番・古山慎悟外野手(4年・東北)の右越えソロで先制に成功。8回には公文幸汰外野手(4年・高知)のスクイズで追加点を奪い、最上級生の活躍で勝利を掴んだ。「緊張しやすいタイプなので、ランナーを背負うと力が入ってしまう」と自らの性格を分析する右腕だが、「4年生がしっかり声をかけてくれてリラックスできて、それがいい結果につながった。チームの勝ちが第一優先なので、勝利に繋がるようなピッチングができて良かった」とチームメートに感謝した。

 エースは今季、全4勝を完封で飾っているが「嬉しいですけど、チームの勝利が一番。自分が抑えないといけないという気持ちはずっとあるので、完封できて良かったです」と謙遜した。生田勉監督は「調子は一番悪かったように思えるんですけど、本人が我慢しながら投げていた。正直9回まで持つとは思わなかった。バッターを見ながらタイミングを外し、ちょっとずらしている。ちょっとバットをずらしたりとか、タイミングを早く引っ張り出したり。なんでもないように見えるんですけど、本人がそこを意識しているので、点が取られない」と右腕の力投を称賛した。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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