ニュース 2023.05.12. 06:00

青学大・中島大輔主将が延長10回タイブレークで人生初のサヨナラ打!「ベンチが打たせてくれた1本」

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青学大・中島大輔主将(左)、松井大輔投手(右)[写真=灰原万由]
【東都大学野球・春季リーグ戦】
○ 青学大 4X - 3 国学院大 ●
(11日・神宮)

 青学大はタイブレークとなった延長10回、1番・中島大輔主将(4年・龍谷大平安)の右翼線タイムリーでサヨナラ勝ち。タイブレークの熱戦を制して国学院大に先勝し、7連勝を飾った。

 打った瞬間に勝利を確信し、右拳を天高く突き上げた。3−3の延長10回無死満塁、中島は内角高め136キロの変化球を鮮やかに右翼線へとはじき返した。「今季はチャンスメークの場面が多い中で、最後(打席が)回ってきて。打てたのはチームみんなの応援、ベンチが打たせてくれた1本」。人生初のサヨナラ打で緊迫の試合に終止符を打ち、仲間と歓喜の輪をつくった。

 逆転への足がかりを築いたのも、主将のバットだった。2点を追う初回の攻撃では先頭打者として中前安打を放つと、その後3連打が飛び出して、一気に逆転。「誰かがきっかけを作れば2点はひっくり返せると思っていた。そのきっかけを作れて良かった」。3安打猛打賞の活躍で勝利に貢献し、「打撃の状態はすごくいい。アウトも内容は悪くないと思うので、前向きにずっと落ちずに取り組めていることが結果に繋がっている」と胸を張った。

 開幕戦では黒星を喫したが、以後7連勝で首位をキープ。東京六大学野球の日程や、天候の影響で試合は順延が続いているが、安藤寧則監督は「六大学の関係で日程がズレる中での対応力の強さは、彼らを誇りに思っている。東都で戦う学生たちの強み。六大学が延びても平然としていたので、そこはすごいなと内心思いながら彼らを見ていた。いい意味で図太く、対応力がある選手たちだと思う」とナインの対応力を高く評価。今後も不規則な日程が予想されるが「自分たちのやれることは決まっている。やる事をやるだけなので、延びても練習は抜かりなく、1球1球を大切にしてやれる事をやろうと。次に向けてやっていきたい」と背番号1。頼もしいチームの大黒柱が、17年ぶりのリーグ優勝を手繰り寄せる。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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