破壊力を兼ね備える恐怖の1番

　DeNAは11日、本拠地での巨人戦に1－4で敗れ2連敗。「1番・左翼」で先発出場した佐野恵太選手はセ・リーグ最多タイとなる7号本塁打を放ち、チーム唯一の得点を挙げる活躍を見せた。

　4点ビハインドで迎えた6回、先頭打者で打席に立った佐野は、フルカウントから山﨑伊織が投じた9球目の甘く入ったスライダーを捉え、ファンの待つ右翼席にソロ本塁打を放り込んだ。

　これで前カードのヤクルト戦から4試合連発。一週間で一気に5ホーマーと量産体制に入り、チームメイトの宮﨑敏郎、巨人の中田翔に並ぶセ・リーグ本塁打ランキングトップタイに躍り出た。

　同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた野村弘樹氏は、「相手からすると嫌な1番バッターが決まってきましたよね」とコメント。絶好調な佐野の働きぶりを高く評価した。

　また、電話出演した大矢明彦氏も「やっぱりホームランというのは1本出ると続けてポンポン出るもんなんだけど、この間は初球先頭打者ホームランというのもあった。1番バッターからホームランに気をつけなきゃいけないというのはピッチャーにとってプレッシャーだよね」と長打力を備える1番打者の魅力を語った。

　佐野は今季ここまで7本塁打（セ1位）に17打点（同4位）、長打率.484（同7位）と主要各項目で好成績をキープ。リーグ首位を走る三浦DeNAの核弾頭から今後も目が離せない。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』