ヤクルト・並木秀尊

◆ 「食らいついていけたのは良かった」小笠原から2安打

 ヤクルトは12日、神宮での中日戦に1-7で敗れた。

 先発の高梨裕稔は初回から岡林勇希に1号2ランを浴びるなど、序盤の2イニングで2点ずつを献上。5回を5安打4失点で降板した。

 チームはこの日、「特例2023」の対象選手としてリリーフの石山泰稚と星知弥を抹消。前日には中村悠平が同じように特例で登録抹消となっていただけに、苦しい事情を考えれば高梨に少しでも長いイニングを任せたいところだったが、今季4試合目の先発登板も白星を手にすることができなかった。

 一方の打線も走者を置いた場面で3つの併殺打を喫するなど、つながりを欠いた。拙攻に泣いた中、存在感を放ったのが「2番・中堅」で先発出場した並木秀尊である。

 3回に中前、6回に右前にはじき返してマルチ安打とすると、9回には高橋周平の打球をスライディングキャッチ。攻守でアピールに成功した。

 この試合が始まる前までの対左投手の打率は.143だったが、左の小笠原慎之介から2安打を放って結果を残し、「すごく良いピッチャーなので、その中で食らいついていけたのは良かったのかなと思います」と振り返る。

 続けて「スタメンが多くない中、プロの世界はやるかやられるかというところでもあるので、いかにスタメンのときに爪痕を残すか。チームが勝てるように、自分の役割は塁に出ることが第一だと思うので、そこを考えながら毎打席やっていく」と意気込んだ。
 
 リードオフマンの塩見泰隆がスタメンを外れるなど、主力が万全とはいえない中で、若手にとっては絶好のアピールの機会となる。俊足が持ち味の3年目・24歳はここまで代走での途中出場がメインだが、打撃でも存在感を発揮していく。

取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)

【別府勉・プロフィール】 1981年生まれ。Web業界で取材や執筆、編集などのコンテンツ制作に携わってきた。2018年に「ベースボールキング」で当時ルーキーだった村上宗隆選手にインタビューを行い、現在まで東京ヤクルトスワローズを取材。2020年からコラムを担当。『夢追うツバメたち』連載中。NPB以外では、女子野球の現場にも足を運ぶ。

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別府勉

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