守護神で逃げ切れず延長で大量失点
巨人は広島戦の終盤にリリーフ陣が崩れ大敗を喫した。
1点リードで迎えた9回にマウンドに上がった守護神・大勢は一死から韮澤雄也に二塁打を浴びると、代打の松山竜平にレフト前に同点タイムリーを許した。
3-3で延長に突入すると、10回には菊地大稀が一死後に四球とヒットで一・三塁のピンチを招く。続く、坂倉将吾にライトへの勝ち越しタイムリーを許すと、デビッドソンには死球を与えて一死満塁。代打・磯村嘉孝は空振り三振に抑えたが、 矢野雅哉への押し出しで2点目を奪われた。さらに、7番手のロペスが菊池涼介に満塁弾を浴びて、一挙6失点となった。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した高木豊氏は「もったいない星を落としたということなんですけど…」と振り返り、「(打たれたとはいえ)同点じゃないですか。大勢の回またぎというのはなかったですかね? 大勢が降りた後に抑えられるピッチャーがいるか不安だったんですよ」と疑問を投げかけると、解説者の館山昌平氏は「もう1イニングいくのか、(大勢を)終盤にとっておくのか原監督の采配だと思うんですけど、大勢以上のピッチャーはいまのジャイアンツ(の救援陣には)いませんので、大事な(カード)初戦でどうだったんでしょうね…」と言葉を濁した。
また、満塁弾を浴びたロペスについて高木氏が「開幕当初は8回にロペスを予定していたと思うんですけど、高めを菊池に打たれてしまうのはどうなんですかね?」と館山氏に質問すると、「ここまでスライダーをたくさん投じていたんですけど、空振りを取れるボールではなかったんですよ。なので(菊池は)変化球マークはなかったと思うので高めのストレートで力があったとしても引っ張られてしまった」と語り、「ロペスは一軍では三振を取れていないんですよ。低めのスライダーの制球など空振りを取るだけの変化はないので(状態が上がってこないと)ちょっと苦労するかなと思いますね」と持論を述べた。
大勢は今季、広島戦に2回登板して被安打6、自責点3、防御率13.50と相性の悪さが目立っている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』