◆ 「お母さんありがとう」弾で単独首位奪取
「母の日」仕様のピンクのバットを手にした阪神・佐藤輝明が、自己最多1試合2ホーマー7打点の大暴れ。DeNAをスイープし、チームを単独首位に導く活躍を見せた。
まずは初回二死一・二塁のチャンスで、DeNA先発の平良拳太郎が投じた7球目のスライダーをライトスタンドへ運ぶと、1点リードの4回二死満塁の場面では三嶋一輝の初球を捉え、右翼席中段に“確信”のグランドスラムを突き刺した。阪神は佐藤の7打点がモノを言い、雨中の乱打戦を制した。
14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の真中満氏は、佐藤の活躍に「圧巻でしたね。今日は佐藤の2本で勝ったようなゲーム」と総括。
「初回、2ストライクナッシングのあと、平良が厳しいところで勝負するんですけど、ことごとく佐藤が見切って、最後のスライダーを見事にホームラン。冷静にボールを見逃した中でしっかりとスイングできていたので、非常に状態がいいなという印象を受けるバッティングでした」と打席の内容を称賛した。
また、2本目の特大弾には「今日は雨が降っていて浜風じゃないので、普通はあんなところまで飛ばないんですけど、相当大きなホームランでしたね」と舌を巻いた。
同じく解説の五十嵐亮太氏は「ピッチャー心理からすると、外のボール球を振ってもらえないというところで、インコースのスライダーを選択することに結果的になるんですよ。そしてうまく裁かれた」と1本目の本塁打を分析。さらに「2打席目になるとインコースをより厳しく投げなければいけないというところで、真ん中に入ってしまう。それを見事に打たれた」と投手目線で解説した。
この3連戦で12打数5安打9打点と調子が上向いてきた“怪物”。いよいよ本格的なお目覚めか、次カードも注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』