打線は食らいつくも序盤の失点が響く
2連勝中のヤクルトは16日、静岡での巨人戦に8-9で敗戦。両軍合わせて28安打の乱戦を落とし、連勝を伸ばすことはできなかった。
先発の吉村貢司郎が3回4失点で降板となるも、打線が巨人先発の戸郷翔征を攻め立てる。
1-4と3点を追う5回裏、一死一・二塁のチャンスで川端慎吾が代打で登場。ライトポール際に叩き込む1号3ランを放ち、ひと振りで同点に追いついた。
「後ろにつなぐ意識で入ったんですけど、まさかホームランになるとは思わなかった」と振り返った35歳。思えば2年前の2021年8月24日に静岡草薙球場で行われた中日戦でも、代打で登場して勝ち越しの適時内野安打を放っていた。
「2年前のことはいまでもちゃんと憶えている」と語ったように、良いイメージのあった球場で再び結果を残したが、勝利には結びつかなかった。
中盤以降も点の取り合いは続き、7回表に4点を奪われて5-9と点差を広げられたが、直後に塩見泰隆が2号3ランを放って1点差に詰め寄る。
「4点差あったので、とにかく後ろにつなぐ意識で打席に入りました。良い角度で上がってくれました」という一撃で食らいついたが、反撃及ばず1点差で敗れた。
髙津臣吾監督は「点差が開いても諦めずに出塁したり、ホームランで良い雰囲気になったりというのはありましたけどね。序盤の失点というのは大きかった」と振り返る。
このカードは前回の東京ドームでの3連戦もハイスコアの戦いとなったが、1勝2敗で負け越してしまった。明日からは舞台を神宮球場へ移し、カード勝ち越しを目指して戦う。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)