ニュース 2023.05.18. 06:00

青学大1部復帰の立役者、松井大輔が胴上げ投手「動じない気持ちで投げることができた」

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青学大・松井大輔投手[写真=灰原万由]
【東都大学野球・春季リーグ戦】
○ 青学大 10 - 1 国学院大 ●
(17日・神宮)

 青学大が昨秋Vの国学院大に連勝。勝ち点を4に伸ばし、2006年春以来、17年ぶり13度目のリーグ優勝を果たした。亜大、中大も勝ち点4の可能性を残すが、いずれの場合も勝率で両校を上回るため、亜大との最終カードを残して戦国東都を制した。今春は中継ぎとして5試合に登板して2勝0敗と好成績を収めている松井大輔投手(4年・県岐阜商)が7回からマウンドへ上がり、3回完全投球で胴上げ投手となった。

 最後の打者を3球で空振り三振に打ち取ると、松井はマウンド上で大きく両拳を突き上げた。7回から登板し、3イニングをパーフェクト投球で毎回の6奪三振。常にポーカーフェイスを保つ右腕は「優勝がかかっていたんですけど、今日も変わらない気持ちで。動じない気持ちで投げることができた」と淡々と振り返ったが、優勝が決まった瞬間は感情を表に出して、ナインと喜びを分かち合った。

 1部復帰の立役者が、今度は17年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。2部優勝を決めた2020年秋にリーグ戦デビューを果たすと、1年生ながら5試合に先発して2勝0敗、防御率はリーグ2位の0.56と大健闘し、チームを1部復帰に導いた。ラストイヤーとなった今春は中継ぎとして、エース・常廣羽也斗投手(4年・大分舞鶴)、下村海翔投手(4年・九州国際大付)の先発2枚看板を支え、1部優勝の胴上げ投手に。安藤寧則監督は「青学がもう一回這い上がるのにも、飛躍するのにも貢献してくれている」と賛辞を惜しまなかった。

 青学大は17年ぶり5度目の全日本大学選手権(6月5~11日)出場を決め、6月6日の2回戦(東京ドーム)で国際武道大(千葉県代表)と広島経済大(広島六大学)の勝者と対戦する。「全日本まで時間が空きますけど、そこまで積み重ねて、しっかり繋げていきたい」と背番号17。18年ぶりの日本一へ、全国の舞台でもフル回転でチームを支え続ける。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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