2023.05.17 18:00 | ||||
中日ドラゴンズ | 1 | 終了 | 3 | 阪神タイガース |
バンテリンドーム |
本拠地での移籍後初勝利はお預け
中日の涌井秀章は17日、本拠地での阪神戦に先発登板。6回3失点と粘りの投球を見せたものの、味方の援護なく今季5敗目を喫した。
序盤の3イニングは1人の走者も出さない完璧な投球を披露。しかし、4回に突如崩れ始める。二死走者なしからノイジーに初安打を許すと、そこからまさかの3者連続四球で押し出し。先制点を献上してしまう。
さらに5回には二死一・二塁のピンチでノイジーに適時打を浴び、6回には木浪聖也の犠飛で3イニング連続の失点。涌井は6回・99球で降板となり、被安打5・与四球4で3失点の内容で今季5敗目を喫した。
この試合の涌井の投球について、17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の坂口智隆氏は「今日は調子も良さそうに見えた」と序盤の印象を語りつつ、「押し出しの場面ではコースを狙いすぎて、微妙にボールになっている球が多かった。すごく慎重になりすぎたと感じました」と突如乱れた4回の見解を分析する。
同番組に出演した解説者の齊藤明雄氏も、3連続四球を与えた場面について「大山悠輔、佐藤輝明とホームランを打てる打者が続いたので、一発を打たれてはいけないという思いがあり、良いところに投げていたけれど、ボール判定になる球が多くなった」とコメント。
さらに「涌井は意外に、四球を出すと続いてしまうことが多くあるので、この試合では一番悪いパターンにハマってしまった」と続け、自らペースを乱してしまったと語った。
今季の涌井はここまで1勝5敗、防御率3.73という成績。力投は見せているものの、味方の援護にも恵まれず、4月26日の広島戦を最後に勝ち星から遠ざかっている。
この試合では36歳にして自己最速の152キロを計測するなど、まだまだ実力は健在なだけに、これからの巻き返しに期待したいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』