ニュース 2023.05.20. 19:55

明大のエース・村田賢一が8回無失点の快投で今季3勝目 勝ち点5の完全優勝に王手

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明大・村田賢一投手[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○ 明大 1 - 0 立大 ●
(20日・神宮)

 リーグ3連覇を決めた明大は立大に競り勝ち、勝ち点5の完全優勝に王手をかけた。先発したエース・村田賢一投手(4年・春日部共栄)は8回無失点の快投を見せ、今季3勝目を挙げた。

 これぞエースという投球だった。初回わずか8球で相手の上位打線を料理すると、2回は2者連続三振を奪うなど好スタート。3回以降は8回を除いて毎回走者を背負ったが、最速147キロの直球と多彩な変化球を低めに丁寧に集めて打者を翻弄。7回はこの日初めて先頭打者の出塁を許したが、6番・安藤を二ゴロ併殺に仕留め、最後は戸丸を遊ゴロに打ち取ってこの回を3人で終えた。「ツーシームとシンカーが球速差なく少し違うので、ゴロを量産できた」と打たせて取る投球でゴロの山を築き、一度も二塁を踏ませなかった。

 明大は早大との前カードを2連勝で終え、リーグ3連覇を達成。天皇杯を手にしたが、エースはある目標を設定して最終カードの登板に臨んだ。「秋に村田打てないなと、相手にそういう印象をつけさせるようなピッチングができれば今後にもつながると思っていた」。チームの目標である大学4冠(春秋のリーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を見据える右腕は、秋に向けてすでに始動。立大打線を終盤まで寄せ付けず、8回3安打無失点で自身3連勝をマークし、「今日はそれができたと思うので、良かったです」とうなずいた。

 今カードで勝ち点を挙げれば、勝ち点5の完全優勝が決まる。最終節を2連勝で締めくくり、全日本大学野球選手権へと弾みをつけたいところだ。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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