○ 阪神　4 － 1　広島 ●
＜9回戦・甲子園＞

　阪神の梅野隆太郎選手が21日、本拠地での広島戦で2安打3打点の活躍を見せ、攻守に渡ってチームを勝利に導いた。

　「7番・捕手」で先発出場した梅野は、1点を先制した直後の2回二死一・二塁の場面で、アンダーソンのスライダーに食らいつき中前適時打を放つと、2－1で迎えた8回二死二・三塁のチャンスでは島内颯太郎の快速球を右前へ弾き返し2打点。

　今季は開幕から不振に喘ぎ、打率1割台に低迷しているが、この日は才木浩人を今季2勝目に導いた好リードに加え、バットでも勝利を手繰り寄せる活躍が光った。

　試合後にお立ち台へ上がった背番号2は、「追いつかれそうで追いつかれずに最後に離した。なかなかキツイ展開でしたけど、自分の中では2本目のヒットが嬉しかった」と貴重なタイムリーについてコメント。

　今季最多4万2600人の観客が詰めかけた甲子園は「梅野、梅野」の大合唱で沸く場面もあり、「地響きのようなすごいコールを頂いたので感謝しています。皆さんありがとうございます」とファンの後押しに感謝した。

　“扇の要”が復調の兆しを見せた阪神は、これで3カード連続勝ち越し。今季最多の貯金11とし、首位の座をがっちりとキープしている。