2023.05.24 18:00 | ||||
読売ジャイアンツ | 1 | 終了 | 0 | 横浜DeNAベイスターズ |
東京ドーム |
「打ち気を上手く誘いながら」好投光る
巨人は24日、本拠地で行われたDeNAとの一戦に1-0で勝利。唯一の得点は2回裏の4番・岡本和真の9号ソロのみという接戦となったが、先発の戸郷翔征がキャリア2度目となる完封でリーグトップタイの5勝目を挙げた。
この日の戸郷は終始テンポの良いピッチングを展開。唯一迎えたピンチの場面は3回、二死二・三塁で相手はここまで絶好調が続いている3番の宮﨑敏郎。戸郷は3球で宮﨑を追い込むも、宮﨑も必死に食らいつき、粘りを見せる。9球目で決着が付いて三ゴロとなったが、この対戦でストレートは1球のみと、変化球を中心に低めに丁寧にボールを集めた。
このピンチの場面について、24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は「力んで行くのではなく、バッターが打ちづらいような変化球を混ぜていた」と振り返り、「打ち気を上手く誘いながら、ボール球を使いながら、ピンチが広がっても丁寧にゴロを打たせていった」と戸郷のピッチングを称賛した。
また、大矢氏はこの日の戸郷に関して「入り球でフォークから入るケースが結構多くて、三振も6つ取ったが全て空振りの三振だった。もう1つ良かったのは四球が無かったこと。安心して守れたと思う」と好投の要因を挙げ、無四球での完封劇となった戸郷の質の高い投球を手放しで称える。
同じく番組に出演した高木豊氏も、「前回の反省がすごく活きているなと。丁寧で、力みとかをあまり感じなかった。何しろ四球が無い。これが完封に繋がったと思います」と同調。四死球を3つ与え、5失点となったヤクルト戦の反省を活かした点も高く評価した。
9回・127球の熱投、5安打・6奪三振・無四球という投球内容での完封勝利。これでDeNAとは今季4度の対戦で3勝目、さらに2試合連続で9回を投げ切るなど、相性の良さも発揮している。
現在3位の巨人にとって、上位進出を目指していくためにも、エース級の働きを見せる若き右腕の躍動に期待したいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』