プロ初アーチがグランドスラム!
オリックスは1日、本拠地で広島に9-2で快勝。交流戦最初のカードを2勝1敗で勝ち越した。
先発した高卒3年目・山下舜平大は制球に苦しむ場面も見られながら、3回まで無失点の好投。4回に味方の失策からピンチを招き、坂倉将吾に先制の適時打を許すも、後続は斬って6回まで最少失点で投げ進めた。
すると打線は5回、二死ながら満塁のチャンスで茶野篤政がセンターへ運ぶ2点適時打。一気に逆転すると、さらに再び満塁として森友哉が一塁強襲の適時打。この間にも二者が還り、4-1とリードを拡げた。
終盤も7回に1点を加え、8回にはまたも満塁の場面で打席が巡ってきた茶野がプロ1号のグランドスラム。茶野の3安打1本塁打6打点の大暴れもあって、オリックスがこのカード勝ち越しを決めた。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は、まずこの日の山下の投球について「なかなか打てそうな感じがしない投手」とスケールの大きさを挙げながら、「あれだけ速く、スピンのかかったボールを投げられれば多少甘くてもファウルが取れる。すると変化球もより活きてきますよね」と語り、持ち味であるストレートの威力に熱視線を送った。
また、同じく番組に出演した井端弘和氏は、大活躍を見せた茶野について「ちょっと調子を落とした時期もあったんですが、これをキッカケに上がってきてほしいですね」とコメント。
続けて「僕も長いこと野球をやってきましたが、1試合6打点ってないんですよね。初本塁打が満塁弾というのも、なかなかできることじゃない。これからの活躍に期待したい」と語り、センセーショナルな活躍を見せたルーキーを称えた。
大矢氏も「復活してきていますね。あとは“1年出るにはどうしたらいいか”というのがこれからの課題になってくる」と復調に手応えを語りつつ、今後の活躍が大事だと強調。
昨秋の育成ドラフト4位で指名を受け、開幕前の支配下登録からここまで49試合に出場して打率.279をマーク。相手の警戒度も高まってくる中で、いかに印象的な活躍を継続することができるか。交流戦でのさらなるブレイクに期待したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』