「野球がライバルだし、野球が最愛のものだし、野球しか考えていない」
野球日本代表、侍ジャパントップチームの栗山英樹監督が2日、退任記者会見を行った。
栗山監督は2021年12月に侍ジャパンの監督に就任。今年3月に開催されたWBCでは日本代表の指揮官として、3大会ぶり3度目の世界一へと導いた。
退任してからの今後の目標を問われると、「いつも人が発想しないような大きなものを勝手にイメージはしています。ちょっと恥ずかしくて言えない」と明言こそ避けたが、「あります」とキッパリ。「やりたいことは二つ三つあるので、そこの準備だけはしておきたい」と語った。
退任会見の主な一問一答は、以下の通り。
栗山監督・一問一答
─ 残した物の中で、次につながると感じるものは
「僕がやったことで、次に参考になることがあるのかないのかは自分でも分からないです。ただ、選手たちがどこで野球をやっていても、いろんな個人的事情があっても、日本野球のためにいくんだという、そういう形には今回なったと信じている。その形というのは、これからずっと侍という形で続いていくと僕は信じています」
─ どういうことを大事にして大会に臨んだのか
「正直、今回の大会というのは途中から完全なトーナメント方式になるという。プロ野球の場合ってよく短期決戦と言いますけど、明らかにクライマックスとか日本シリーズとは違う大会だと僕は捉えていたので、一発勝負にかける高校野球の監督さん、社会人野球の監督さんにお聞きしながら、何が重要なのかを再確認させてもらった。プラス、必要なことを教えてもらいました。その中で僕が最終的にすごく大事だなと思ったのは、遅れない。当然野球ってどっちか迷うシーンがいっぱいあるんですけど、最終的に打てる手は打ち切ろうと。そこは自分に言い聞かせながら、前に進んだつもりです」
─ 今後の目標は
「いつも人が発想しないような大きなものを勝手にイメージはしています。ちょっと恥ずかしくて言えないですけど、あります。やりたいことは二つ三つあるので、そこの準備だけはしておきたい。年齢的にもそんなに時間があるわけではないので、そこはちょっと焦りながらしっかりやっていきたいと思います」
─ これまでの人生で一番のライバルは
「僕はいつも野球しか見ていないので、野球がライバルだし、野球が最愛のものだし、野球しか考えていない。判断基準としてすべて、いろんなことをやるのも何か良い経験をして、野球にプラスにならないかなって思っているので、野球にだけ失礼ないように敬意を持ってというふうに思っているので、ライバルって聞かれたら野球なのかなって思います」