“前例”のある球団の育成方針は…?
日本ハムは2日、敵地での巨人戦に8-2で快勝。投打噛み合った理想通りの展開の中、東京ドームが沸いたのが9回裏の“開始前”だ。
6点リードの9回、日本ハムのマウンドに向かったのは8回から左翼の守備に入っていた背番号12。ドラフト1位ルーキーの矢澤宏太が、“二刀流”として東京ドームのマウンドに登場したのだ。
左腕はルイス・ブリンソンを1球で遊ゴロに仕留めると、坂本勇人も変化球で投ゴロ。丸佳浩にはフェンス直撃の二塁打を浴びたものの、代打の萩尾匡也を空振り三振に斬って試合を締めくくった。
新庄剛志監督は「予定にはなかった」としつつ、「東京ドームの舞台で投げてもらいたかった」と急遽この起用に踏み切ったことを試合後に明かしている。
2日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した平松政次氏も、「大学時代からは見ていますが、投げ方は文句なし。投手としての資質は高い」と“二刀流”ルーキーを高く評価している。
そのうえで、「先発もできると思いますが、“二刀流”はスタミナを使う。その点ではちょっとまだ身体が細いかな」とし、投手と野手のフル稼働に関してはまだ先なのではないかという見立てを語った。
同じく番組に出演した谷繁元信氏も、「最終的にどういう風に使って行くのか、ですよね。今みたいに中継ぎなのか、大谷翔平のように先発をして、投げない時に野手として出場するのか」と球団の起用法に熱い視線を送る。
日本ハムには“前例”があるだけに、今後どのように育てていくのかというのは大きな注目ポイントとなりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』