2勝目ゲットも「納得行くピッチングではなかった」
DeNAは3日、本拠地・横浜で西武に6-2で快勝。雨天中止を挟み、連勝を2に伸ばした。
この日はここまで1勝2敗、防御率6.86と苦しんでいたトレバー・バウアーが別人のようなピッチングを披露。8回を投げきり109球、被安打3で奪三振は10個。失点はソロホームラン2本の2点に抑え、約1カ月ぶりの白星を掴んだ。
三浦大輔監督も「十分先発の仕事をしてくれた」と右腕の働きを評価。続けて「初回を慌てずにしっかりと抑えたところが大きかった。心は熱く、頭は冷静に。しっかりと周りが見えて対処できた」とし、立ち上がりにいきなり連続四球でピンチを招きながら、牽制などで無失点に切り抜けたところをポイントに挙げた。
バウアーは「今日は疲れました」と第一声。初回のピンチについては、「ピックアップは大きなプレーでした。内野手からランナーが飛び出ているよと声をかけてもらい、自分も反応できた。いいアウトが取れました」と振り返った。
また、「前に飛んだボールがヒットにならなかったことはラッキーだった」とし、広島戦で2回KOとなった際に口にした「前に飛んだボールの7割がヒットになった。非常に非常にアンラッキーだった」とは真逆のコメントも残している。
それでも、ヒーローインタビューでは「納得の行くピッチングではなかった」とし、「エナジーレベルがダウンしていた。3つ四球を出したことは今シーズン初めて」とコントロールが乱れた部分に触れ、低めの制球にも「あんまり良くなかった」と苦い顔。
ただし、最後は「全体的にもっといい精度のボールが投げられる」と語り、これからの良化にも自信をのぞかせた。
初の2ケタ奪三振、最長の8イニングと来日最高のピッチングを見せたトレバー・バウアー。懐疑的な見方を払拭するためにも、次回登板の内容が肝心になる。
取材・文=萩原孝弘