◆ 指揮官のタクトに選手が応える
日本ハムは3日、敵地での巨人戦に2－3で惜敗。土壇場9回に追いついて延長戦まで持ち込んだものの、10回裏に玉井大翔が岡本和真にサヨナラ打を浴びた。
この日は日本ハムの伊藤大海と巨人のフォスター・グリフィン、両先発の力投で7回まで1－1。緊迫した展開でゲームが進む。
日本ハムは8回に勝ち越しを許すも、直後の9回表に連打で無死一・三塁のチャンス。ここでとっておきの代打・野村佑希は空振り三振に倒れたが、続く清水優心が1球目からセーフティスクイズを敢行。一塁手の岡本が本塁に送球するも間に合わず、オールセーフで記録は「犠打野選」。この間に試合を振り出しに戻した。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した江本孟紀氏は、9回の攻撃について「日本ハムベンチが強気だった」とコメント。「この場面、“スクイズもあるんじゃないか”というのは誰もが思うところ。そこで堂々と初球からやらせる。こうして思い切ってやるところが“新庄采配”ですね」と振り返った。
同じく番組に出演した真中満氏は、一連の攻撃について「最初の野村選手にはやはり打力に期待して自由に、続く清水選手はバントもよくやっている選手なのでセーフティスクイズをという形ですよね。ここは清水選手がうまくその采配に応えましたね」とし、選手の持ち味と状況に合わせた采配に賛辞を送った。
2連勝でカード勝ち越しとはならなかったものの、江本氏も「先発投手が頑張って、僅差の展開で1点を取り合う。これが野球の魅力のひとつですよ。良い試合でした」と両軍を称える。
そのうえで「日本ハムはいま元気ですね。ゲームがおもしろい」と強調し、今後の戦いにも期待を寄せた。
☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』
