天敵・ソフトバンクからようやく白星
広島・森下暢仁が投打に躍動。ソフトバンク戦の連敗を5でストップさせるとともに、自身も交流戦の初勝利をマークした。
立ち上がりは二死からの四死球や、味方の失策もあって得点圏に走者を背負う展開が続いたものの、無失点で切り抜ける力投を披露。中盤以降は立て直し、7回を108球、被安打2で7奪三振の無失点と見事にまとめて見せた。
また、森下が輝きを放ったのはマウンド上だけではない。得意の打撃でもレフトへライトへ2打席連続で快打を飛ばすと、1点リードの6回裏二死一・三塁の場面ではセーフティスクイズに成功。「上手すぎました」と自画自賛の一打で自らを援護し、まさに投打二刀流の活躍で今季2勝目を掴んだ。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した真中満氏は、森下のピッチングに「内容はここのところ非常に良いですから。森下らしいと言いますか、これぐらいの投球は出来るピッチャーですので」とポテンシャル通りの投球と解説。
また、バッティングについても「バッティングは良いですからね。バッティングが良いピッチャーはバントも上手なのでチームに貢献できる。ということは勝ちにつながっていく」と自ら好循環を生み出したと語った。
同じく番組に出演した江本孟紀氏も「私もバントは失敗したことがない」と振り返りつつ、そのうえで「ゲームの一番大事なところで、ちょうどピッチャーがバントしなければいけない時が来る。失敗するとずっと言われるんですよ」と“9番目の打者”としての難しさと重要性を説く。
また、真中氏は「交流戦もカープは良くなかったですから、そういった意味でも勢いの付く勝ちになったのでは」と付け加え、2019年6月9日に勝利してから2分けを挟み5連敗中だった対ソフトバンク戦での勝利を強調。長年苦しんできた交流戦の風向きが変わることにも期待した。
果たして真中氏の予想通りとなるのか。1勝1敗で迎える3日の第3戦から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』