今季最多122球の力投実らず
日本ハムの加藤貴之は8回1失点と試合を作るも、打線の援護なく今季4敗目を喫した。
中5日で先発した左腕は3回まで無安打ピッチングを披露。5回一死から坂倉将吾に左越えソロを被弾し、先取点を献上。しかし、許した得点はこの1点のみ。7回は二死一・二塁のピンチを招いたが、最後は野間峻祥を中飛に打ち取った。
7日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した井端弘和氏は「九里(亜蓮)選手と同様、どちらが勝ってもおかしくなかった内容でした。加藤選手の左バッターに対してのインサイドのツーシームが非常に効いていました」と投球を振り返り、「今日見ていてスローカーブが(相手が)狙っていてもなかなか打てないと思いました。西川(龍馬)選手に対しては4打席で10球くらい投げていたんですけど、(打撃技術のある)あの西川選手が狙っても打てなかったので、ホントに“魔球”だと思いましたね」と、緩急自在のピッチングを称賛した。
「バッターも球が速くないので狙ってなくても『いける!』と思って振りに行っているんですけど、それでも(タイミングが)合わないというのが(対戦して)振った選手の感想だと思いますね」と語ると、番組MCを務めた真中満氏も「ストレートもチェンジアップもほとんど(腕の振りが)一緒なんでしょうね」と指摘し、熟練の投球術に賛辞を贈った。
加藤は今季11試合に先発登板し、防御率2.14でQS(クオリティスタート)はリーグ最多の10試合と安定したピッチングを続けている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』