「チーム全員で取り組むべき点」
ヤクルトは8日、敵地でのロッテ戦に2-3で敗戦。初戦白星も2連敗を喫してこのカード負け越しを喫した。
この日はロッテ先発ルイス・カスティーヨに打線が大苦戦。8回までゼロを並べられると、3回に中村奨吾のソロで先行を許し、6回は佐藤都志也の適時打、7回は守備のミスによって1点を失った。
0-3で迎えた9回表、二死二塁から主砲・村上宗隆が打った瞬間それと分かる2ランをライトスタンド上段まで叩き込んだものの、反撃もここまで。あと一歩及ばず1点差で敗れた。
6月全試合で安打を放ち、月間打率.348で2本塁打・7打点と主砲のバットが上向いている点は頼もしい限りだが、一方で8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野村弘樹氏からは「今日で9個目。エラーが多いんですよね」と守備の乱れを指摘する声が挙がった。
0-2で迎えた7回裏、無死二塁の場面で友杉篤輝の犠打を処理しに行った村上だったが、一塁への送球が高めに逸れてしまい、ボールが転々とする間に走者が生還。痛恨の適時失策で3点目を献上してしまった。
「たらればですが、あの1点がなければ2ランで同点だったので……」と悔やんだ野村氏。同じく番組に出演した坂口智隆氏は「チームの状態も自分の状態も上がっているところなので、今こそ当たり前に取れるアウトを丁寧にすること」と説く。
今回は失点に直結するミスとなってしまったが、坂口氏は村上に限らず「課題としてチーム全員で取り組むべき点」とし、「チームでしっかりと意識をもって、練習から取り組んで行くこと」が重要であると強調。
12連敗を止めて嫌な流れを断ち切り、連勝で勢いに乗ったと思いきや、ここに来ての2連敗……。起こってしまったミスを次に活かし、切り替えていくことができるか。ベルーナドームでの西武との3連戦は、序盤の守備がひとつのカギとなりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』