2023.06.09 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 2 | 終了 | 4 | 横浜DeNAベイスターズ |
京セラD大阪 |
ルーキーらしからぬ“いやらしさ”
DeNAは9日、敵地でのオリックス戦に4-2で逆転勝利。連勝で首位阪神とのゲーム差を「4.5」に縮めた。
この日の相手先発は目下売り出し中の山下舜平大だった。20歳ながらすでにここまで5勝無敗だった山下に対し、5回終わって1点に封じ込まれる厳しい展開に。それでも、1点を追う6回にルーキーが突破口を開く。
先頭で打席に入った林琢真が7球粘って四球で出塁すると、続く大田泰示の打席で盗塁を決めてチャンスを拡大。大田は三振に倒れるものの、2番の関根大気も粘って四球をもぎ取り、佐野恵太の左飛を挟んで迎えた牧秀悟が起死回生の適時打を放った。
主砲の一打に相手のミスが絡み、思わぬ形で一気に逆転したDeNAがそのままリードを守って勝利。勝負を分けた6回に関して、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した真中満氏は「林選手と関根選手の2人が苦しいボールをカットして苦しめましたよ」と四球でチャンスメイクした2人の働きぶりを賞賛した。
番組MCを務めた高木豊氏も、林が打席内でセーフティバントの構えを繰り返した点に注目。館山昌平氏も「いろいろな事を考えなくちゃいけないし嫌ですね」と揺さぶりの効果に触れながら、「反対方向にファウルを打っていたので、“ストレートもしっかり投げなくちゃいけない”、“変化球もちゃんと制球しなくちゃいけない”と少し手詰まりになってしまいますよね」と投手心理を語った。
この試合はリーグトップの打率.384を誇る宮﨑敏郎がスタメンから外れていたが、代わって三塁に入った林の活躍が勝利を大きく手繰り寄せた。
下位からのつなぎ役として渋く持ち味を発揮したルーキーのさらなる奮闘に期待したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』