防御率は6.75と大苦戦
広島は10日、敵地でのロッテ戦に4-5で敗戦。連勝は4でストップした。
この日も先制は許しながら食らいつき、7回には秋山翔吾の適時二塁打で一時は逆転に成功。連勝中の勢いを見せたが、8回に追いつかれ、9回は栗林良吏が藤岡裕大にサヨナラ打を浴びた。
新人から2年連続で30セーブを挙げている鯉の絶対的守護神が、今季はここまで16試合の登板で1勝6敗1ホールド・7セーブ。防御率は6.75という大苦戦を強いられている。
10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した斎藤雅樹氏も「本来の調子ではないことは誰もが分かっているんですが……」と長いトンネルに迷い込んだ栗林の現状を心配する。
同じく番組に出演した大矢明彦氏が「投げる前に左肩がずいぶん開いてしまう」とフォームの気になる点を指摘すると、斎藤氏も「正面を向くのが早いですよね」と同調しながら、「真っすぐもスピードガンでは球速が出ているんですが、本来のキレがない。そのためフォークボールも見切られてしまっているかなと」と解説した。
開幕前のWBCは途中離脱となり、状態面が心配されながら開幕には間に合ったものの、ここまでは本来のパフォーマンスを発揮することができていない。
チームは苦手な交流戦でも健闘を見せ、貯金3つのリーグ3位をキープとAクラスを守っているだけに、上位追撃のためにも守護神の復活が待たれる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』