ニュース 2023.06.13. 05:00

パナソニック・與座健人が逆転勝利を呼び込む力投「追いついてくれると思っていた」弟は西武・與座海人

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パナソニック・與座健人投手
【第94回都市対抗野球大会近畿地区第2次予選・第4代表決定戦】
○ パナソニック 7 - 4 日本生命 ● 
(12日・わかさスタジアム京都)

 パナソニックが第4代表決定戦で日本生命を破り、2年ぶり56回目の都市対抗野球大会出場を決めた。西武・與座海人投手を弟に持つ與座健人投手が9回途中4失点の力投で、本大会出場へ大きく貢献した。

 味方の逆転を信じ、必死に右腕を振り続けた。初回、いきなり先頭の藤本に二塁打を浴びると、続く松葉を自らの失策で出塁させて無死一・三塁のピンチ。その後2つのアウトを取るも、5番・原田に右前適時打を許して先取点を献上した。しかしその後は8回まで、得点を与えず。「次はゼロで抑えようと。何とか1点で凌いでおけば、打線が追いついてくれると思っていた。あとはもう自分がやるべきことをしっかりやる意識でマウンドに上がっていました」。エースの投球に応えたい打線は、5回以降奮起。15安打7得点の猛攻で逆転勝利を収め、2年ぶりに本大会への切符を掴み取った。

 9回は一死二・三塁から7番・山田に左翼線へ適時二塁打を浴び、1点を返されたところで降板。「油断していたわけではないんですけど、隙が出てしまった。そこは本大会に向けて、課題としてやっていきたい」。完投こそ逃したが、右腕の力投がチームの逆転勝ちを呼び込んだ。

 昨年はミキハウスの補強選手として本大会に出場したが、「やっぱり自チームで出ることが醍醐味。会社の皆さんにもそれを期待されていると思う。1年目、2年目の子達は去年出ていないので、そういう舞台も経験させてあげないといけないという責任もあった。何とか全員で行けて、本当に良かったです」と安堵の表情を浮かべた。次は都市対抗でチームに白星をもたらすべく、東京ドームでも全力で腕を振り続ける。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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