ニュース 2023.06.13. 05:05

パナソニックが近畿第4代表 予選では初ベンチ入りの元阪神・鳥谷敬コーチ「非常に良い経験になりました」

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近畿第4代表に輝いたパナソニック
【第94回都市対抗野球大会近畿地区第2次予選・第4代表決定戦】
○ パナソニック 7 - 4 日本生命 ● 
(12日・わかさスタジアム京都)

 パナソニックが第4代表決定戦で日本生命を破り、2年ぶり56回目の都市対抗野球大会出場を決めた。昨年からコーチを務める阪神、ロッテで活躍した元プロ野球選手・鳥谷敬氏は「去年負けたところから変化しているのは、周りの見てもらっている人たちにも感じてもらえると思いますし、ミスが出た中でもチームとして勝てたのは大きい。今年は出るだけじゃなくて、上にあがっていくことを考えていこうと言っていたので、スタート地点に立って、これから勝負できるかな」とチームの本大会出場を喜んだ。

 チームは昨年3月に鳥谷氏とコーチ契約を締結。聖望学園高から早大を経て、2003年にドラフト自由獲得枠で阪神に入団した鳥谷氏は社会人野球でプレーした経験はなく「1回負けたら終わり、勝ち上がっていく中でチームとしてどうするかというのは高校生の後はほとんどやっていない。経験していないことを色々やりたいという中の一つとして、唯一野球をやっている時に経験できなかった社会人野球を経験させてもらう形で携わっています」。今年で就任2年目になるが、「昨年から打つ方は一緒に選手と話し合いながらやってきましたし、そこを期待されているのは自分でもわかっている。技術的なことより打席での考え方とか色々話すようにしてきた」。選手と向き合う中で技術面はもちろん、考え方や精神面などについても助言を送り「それが少しずつ試合の中で形になる場面があった」と手応えを感じている。

 雨天順延による日程延長でここまでベンチ入りの機会がなかったが、ようやく第4代表決定戦でベンチへ。「試合の流れというのはベンチにいたら分かりづらい。そういう意味では余計な不安が選手よりも非常に生まれやすいかな」とグラウンド上で戦う現役時代とは違った難しさを肌で感じた。それでも、新たな発見を得て「何か手助けできないかなと探っている自分というのもなかなかないので勉強になりましたし、非常に良い経験になりました」。2年ぶり出場となる都市対抗でも「予定が合えば」とベンチ入りの可能性を示唆した。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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