ロッテの安田尚憲は、150キロを超える力強いストレートをしっかりと弾き返している。
13日の中日戦では0-3の5回一死走者なしの第2打席、高橋宏斗が投じた初球の154キロストレートを右中間に弾き返す二塁打を放った。「今年は比較的ストレートに対応できているなと思うので、追い込まれてからのフォークであったり、落ちるボールに対しての対応をあげていければなと思います」。
その中でも、5月24日の西武戦、5-0の3回無死一、三塁の第2打席、今井達也が2ボール2ストライクから投じた5球目のアウトコース150キロストレートを逆らわず左中間ラグーン席に放り込んだ本塁打は良かった。これまで速いストレートを捉えて、左中間、右中間を破る当たりは多くあったが、左中間のラグーン席まで運ぶことはあまりなかった。ラグーン席に本塁打を打てたことは、本塁打が増えるきっかけ、安田自身も自信になったのではないだろうかーー。
「あそこは狙って打った場面ではないんですけど、結果的にあそこに飛んでホームランになったというのは、すごく自分の中で収穫になった。今後もああいった打球が打てるように頑張っていけたらなと思います」。
5月31日の巨人戦で戸郷翔征から打った本塁打も素晴らしかった。何が良かったかというと、3ボール0ストライクから積極的に打ちにいったこと。「打てるところは変わらずアタックしていく。積極的な気持ちを忘れずにやっていきたい」と、4球目の145キロストレートを打ちにいきファウルになるも、3ボール2ストライクからの6球目の148キロをバックスクリーンに放り込んだ。
今季の安田はストレートを捉えている。一軍のストレート、一軍の投手に慣れてきたことも関係しているのか聞くと、安田は「そこもあると思います」と返答。一軍の投手に対応するために「継続してやっていくことを意識しながらやっています」とのことで、具体的に継続というのは「今年1年やり通すこと、決めたことが色々あるんですけど、そう言ったことを継続していきたい」と教えてくれた。
一軍の投手に慣れたことに加え、守備が安定したことも打撃により集中できるようになったのではないだろうかーー。「守備でメンタル的なブレがなくなったので、バッティングに集中できている部分があるのかなと思います」。その守備に関しては「自分の中で最低限のところですけど、できることが増えてきていると思うので、もっともっと捕れるボールを増やして頑張っていけたら」と決意した。
そして何よりも今季の安田は好不調の波が小さく、安打が出なくても四球で出塁したり、犠牲フライを放つなど、最低限の役割を果たす。6日からのヤクルト3連戦は7打数0安打だったが、3試合で4つの四球を選び、犠牲フライを放った試合もあった。続く9日の広島戦からスタメン出場した試合は、現在3試合連続安打中だ。
「まだまだシーズンが長いので、できるだけ調子を維持できるように最低限に(不調が)抑えられるように頑張っていきたい。毎日が日々新たにという気持ちで挑めています」。
オープン戦で少し状態が気になったが、開幕してからの安田を見ていると、頼もしさすら感じる。「チームを助けられるような、バッティングができればと思います」と、この先も、チャンスで勝負強い打撃、大事な場面での一打を多く放つことを期待したい。
取材・文=岩下雄太
13日の中日戦では0-3の5回一死走者なしの第2打席、高橋宏斗が投じた初球の154キロストレートを右中間に弾き返す二塁打を放った。「今年は比較的ストレートに対応できているなと思うので、追い込まれてからのフォークであったり、落ちるボールに対しての対応をあげていければなと思います」。
その中でも、5月24日の西武戦、5-0の3回無死一、三塁の第2打席、今井達也が2ボール2ストライクから投じた5球目のアウトコース150キロストレートを逆らわず左中間ラグーン席に放り込んだ本塁打は良かった。これまで速いストレートを捉えて、左中間、右中間を破る当たりは多くあったが、左中間のラグーン席まで運ぶことはあまりなかった。ラグーン席に本塁打を打てたことは、本塁打が増えるきっかけ、安田自身も自信になったのではないだろうかーー。
「あそこは狙って打った場面ではないんですけど、結果的にあそこに飛んでホームランになったというのは、すごく自分の中で収穫になった。今後もああいった打球が打てるように頑張っていけたらなと思います」。
5月31日の巨人戦で戸郷翔征から打った本塁打も素晴らしかった。何が良かったかというと、3ボール0ストライクから積極的に打ちにいったこと。「打てるところは変わらずアタックしていく。積極的な気持ちを忘れずにやっていきたい」と、4球目の145キロストレートを打ちにいきファウルになるも、3ボール2ストライクからの6球目の148キロをバックスクリーンに放り込んだ。
今季の安田はストレートを捉えている。一軍のストレート、一軍の投手に慣れてきたことも関係しているのか聞くと、安田は「そこもあると思います」と返答。一軍の投手に対応するために「継続してやっていくことを意識しながらやっています」とのことで、具体的に継続というのは「今年1年やり通すこと、決めたことが色々あるんですけど、そう言ったことを継続していきたい」と教えてくれた。
一軍の投手に慣れたことに加え、守備が安定したことも打撃により集中できるようになったのではないだろうかーー。「守備でメンタル的なブレがなくなったので、バッティングに集中できている部分があるのかなと思います」。その守備に関しては「自分の中で最低限のところですけど、できることが増えてきていると思うので、もっともっと捕れるボールを増やして頑張っていけたら」と決意した。
そして何よりも今季の安田は好不調の波が小さく、安打が出なくても四球で出塁したり、犠牲フライを放つなど、最低限の役割を果たす。6日からのヤクルト3連戦は7打数0安打だったが、3試合で4つの四球を選び、犠牲フライを放った試合もあった。続く9日の広島戦からスタメン出場した試合は、現在3試合連続安打中だ。
「まだまだシーズンが長いので、できるだけ調子を維持できるように最低限に(不調が)抑えられるように頑張っていきたい。毎日が日々新たにという気持ちで挑めています」。
オープン戦で少し状態が気になったが、開幕してからの安田を見ていると、頼もしさすら感じる。「チームを助けられるような、バッティングができればと思います」と、この先も、チャンスで勝負強い打撃、大事な場面での一打を多く放つことを期待したい。
取材・文=岩下雄太