楽天・阿部 (C)Kyodo News

● 広島 7 - 11 楽天 ○
<3回戦・マツダスタジアム>

 楽天は6点リードを一時ひっくり返されたものの、攻撃陣が奮起し今季初の2ケタ得点を記録。3カード連続の勝ち越しを決め、交流戦優勝に望みをつないだ。

 楽天打線は初回、1番・辰己、2番・小深田の連打などで一死満塁とし、5番・岡島が3試合連続打点となる中前適時打を放ち先制。さらに、6番・鈴木大の右前適時打、8番・山﨑剛の適時内野安打などで初回から4点を先取した。2回は3番・小郷の中越え適時三塁打で5点目。3回は山﨑剛の右前適時打で6-0とリードを広げた。

 援護を受けたドラフト1位の先発・荘司は、2回に二死満塁のピンチを脱するなど3回まで無失点。しかし6点リードで迎えた4回、死球や一塁・鈴木大の失策などで一死満塁のピンチを招き、代打・松山に2点適時二塁打を浴びるなど一気に4点を失った。

 それでも、5回は広島クリーンアップを3者凡退に仕留め勝利投手の権利をゲット。最後まで制球にバラつきはあったものの、5回84球、5安打4失点(自責点2)、4奪三振3四死球の内容で救援陣にあとを託した。

 しかし2点リードの6回表、2番手の内が広島・松山の頭部に死球をぶつけ危険球退場。一死満塁で緊急リリーフした3番手・津留﨑は2本の適時打を浴び、6-7と試合をひっくり返されてしまった。

 1点を追いかける展開となった打線は8回表、途中出場の阿部が二死満塁で再逆転となる2点適時二塁打を右翼線へ運ぶと、右翼・曽根の失策も重なり9点目となる一塁走者も生還。9回は途中出場の田中和が今季初安打となる1号2ランを右翼席へ運び、計17安打11得点で乱打戦を制した。

 ドラ1・荘司のプロ初勝利はまたしてもお預けとなったが、敵地で打線が奮起。3カード連続の勝ち越しで交流戦の成績は7勝6敗となった。あす16日からは交流戦首位・巨人との3連戦(東京ドーム)。その後も雨天順延となったヤクルト戦(20日・神宮)と中日戦(21日・楽天モバイル)を残しており、交流戦Vに望みをつないだ。

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ベースボールキング編集部

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