◆ 制球に苦しみゲームメイクできず
DeNAは16日、本拠地でロッテに2-5で敗戦。このカードの初戦を落とした。
“ゾーン内での勝負”。先発の濵口遥大は徹底してきたはずのテーマを実践することができず、初回からいきなりの制球難で3失点の苦しいスタートに。その後は荒れながらも併殺打などで切り抜けて踏ん張りを見せたものの、5回に二死から2連続四球を与えたところでベンチが交代を決断した。
結局この日は4回2/3を投げて97球、被安打はわずかに2本も与四球は6つ。5回を持たずにマウンドを降りた。
ロッテ先発C.C.メルセデスの前に凡打の山を築いた打線は7回、宮﨑敏郎の二塁打を号砲にタイラー・オースティンの激走含む気迫の攻撃で2点を返して1点差とするも、今度は8回に投入したウェンデルケンが誤算。
先頭にいきなり四球を与えて自らを苦しめると、その後もコントロールが安定せず。満塁から田村龍弘に2点適時打を浴びて万事休す。2-5で敗戦を喫した。
試合後の三浦大輔監督は、濱口に対し「いつも以上にストライク、ボールがはっきりしてましたし……うーん、悪かったですね。初回から3点のあとは無失点ですけれども、内容があまりよくなかったかなと思います」とコメント。
さらに「ウェンデルケンもね、入りですよね。先頭のフォアボールがありましたし……」と語り、失点した2人のピッチャーに苦言を呈した。
失点した2イニングとも共通していたのが“先頭の四球から”という点。指揮官も「今日はフォアボール絡みの失点でしたからね。ちょっとなかなか攻撃の方もリズムが、チーム全体のリズムも作れなかったですね」と振り返り、「もう一度その辺はピッチングコーチと話をして、攻めていけるようにやっていきます」と修正を誓った。
「明日また、今日の反省をいかして、切り替えてまた球場にきて頑張っていきます」と言葉に力を込めた指揮官。交流戦優勝の光は、まだ消えていない。
取材・文=萩原孝弘