7回1失点の好投に2安打1打点で自ら援護!
オリックスは16日、敵地でのヤクルト戦に4-1で勝利。9回の二発で試合をひっくり返した前夜の劇勝から2連勝とした。
この日は先発・山﨑福也が投打で躍動。2回表二死一・二塁で迎えた第1打席、相手先発ディロン・ピーターズが投じた外の変化球にうまくバットを合わせると、打球は二遊間を破るセンター前への安打に。自らの打撃で先制点を挙げると、マーウィン・ゴンザレスの適時打などでこの回一気の3得点と主導権を握った。
さらにこの日は7回一死走者なしの第3打席でも外のボールをレフト前に運ぶ安打を放ち、2本目の安打で今季の打率を「.400」とした。
投げてもその裏をきっちりと3人で抑え、7回・112球の熱投。失点は併殺打の間の1点のみに抑え、今季5勝目(2敗)を掴んだ。
16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の平松政次氏は、この日の山﨑福の投球について「いろいろなボールで打ち取っているというのもそうですし、何より気持ちの強さを感じました」とコメント。
3回裏は自らの失策から一死二・三塁のピンチを招いたが、青木宣親と村上宗隆の3番・4番を連続三振。最後は152キロの速球で仕留めてガッツポーズも飛び出し、これには平松氏も「昨年まではどちらかというと“かわす投球”という印象で、こういったピッチングはあまり見られなかったですよね。ものすごく強気の投球だった」と気迫あふれる投球を称賛した。
また、当然ながら打撃についても話題に挙がり、同じく番組に出演した真中満氏は「最初の外のスライダーをセンター前に運んだ安打は野手のバッティングですよ」と太鼓判。「見逃したらボールくらいのゾーンですから、投げている投手も気の毒になってしまうような打撃でした」と手放しで称えた。
この勝利で首位・ロッテとは0.5差のまま食らいつき、3位・ソフトバンクとの差は1ゲームに拡大。激しい首位争いを演じるうえで、6勝を挙げるエース・山本由伸のほかに宮城大弥と山下舜平大、さらに山﨑福という3人が5勝で続いているというのは頼もしい限りだ。
層の厚い先発陣を武器に、リーグ3連覇へと加速していくことができるか。“強気”が光る左腕のさらなる奮闘に期待したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』