守護神の座を奪い返して通算200セーブを達成
ロッテは16日、敵地でのDeNA戦に5-2で勝利。ベテラン勢の奮起で引き分けを挟み2連勝とした。
この日は制球に苦しむ相手先発・濵口遥大の立ち上がりに付け込み、一死満塁から角中勝也の走者一掃3点適時二塁打で主導権を握る。終盤7回には1点差に詰め寄られたが、8回に二死満塁から田村龍弘が2点適時打。リードを再び3点に拡げた。
5-2の9回裏は益田直也がキッチリと三者凡退に抑え、プロ野球史上10人目となる通算200セーブを達成。お立ち台では「今日は少し緊張しました。周りの人が“200”と言うので気が気じゃない中マウンドに上りました」と振り返りつつ、「ベイスターズの選手とロッテの選手、2チームでいい試合をして、これからもっともっと野球界を盛り上げていきたいと思いますし、その中でロッテが勝てるようにこれからも頑張りたいと思います」と熱い思いを口にした。
16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した平松政次氏は「9回の1イニングだけですが、昔の人は肝臓痛めたんです。ハラハラドキドキのところで出ますとね、肝臓までやってしまうんですよ」と相当なプレッシャーのかかる仕事だと強調しながら、「200セーブするということは相当体力を使うこと」と長きにわたり重圧のかかるポジションを続けてきた鉄腕を労う。
同じく番組に出演した真中満氏も「9回は本当に大事なところ。こうやってしっかりと抑えてくれるピッチャーがいると、監督はかなり助かるんですよね」と監督経験者の目線から存在の大きさを語り、「何年か悪い時もあったんですが、こうやって戻って来てくれて嬉しいですね」と不振から脱却して守護神に返り咲いたところも高く評価した。
さらに、この日も貴重な先制打で3打点を挙げた角中についても、真中氏は「追い込まれればバットを短く持って、ノーステップで打ったりとか色々なことをするバッター。デビューが早かったからもっといっているかと思ったんですが、まだ36歳なんですよね。まだまだいけます」と衰え知らずのベテランに太鼓判。
ここ最近の好調ぶりもあって交流戦の通算打率は.336まで上昇。歴代トップとなったことに関しても、平松氏は「やはり研究をしていますよね。相手がどういうフォームで投げているのか、どういう打ち方をしたらタイミングが合うか」と語り、日頃の努力の賜物だと解説した。
33歳右腕と36歳のバットマンの活躍でリーグ首位を守ったロッテ。頼れるベテランが機能するチームは、やはり安定した強さを発揮するということを象徴するようなゲームとなった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』