交流戦の負け越しが決定
ヤクルトは17日、神宮球場でオリックスと対戦して5-8で敗れた。今季3度目の5連敗となり、交流戦の負け越しが決定した。
先発の石川雅規が、序盤からオリックス打線につかまってしまった。初回二死から森友哉に10号ソロ、二回一死から今度は紅林弘太郎に4号ソロを浴びて2失点。
3回には投手の山下舜平大にプロ初安打で出塁されると、佐野皓大にも安打を許して無死一・二塁のピンチを背負い、続く大城滉二には一塁線を抜かれる2点適時二塁打。さらに一死二塁から4番の頓宮裕真にも6号2ランを浴びてしまい、この日は3回6失点。直後の攻撃で代打を送られ、試合から退いた。
6点を追うヤクルト打線は、3回一死から1番の山崎晃大朗が内野安打で出塁すると、2番の山田哲人が左翼席へ8号2ランを叩き込み2点を返す。
さらに4番の村上宗隆が三塁への内野安打、続く5番のドミンゴ・サンタナが右中間を破る適時二塁打で3点目を入れ、3-6と序盤のうちに3点差まで詰め寄る。
6回には3番手の石山泰稚が2点を失って再び突き放されたが、直後にホセ・オスナが11号ソロ。「取られた直後に1点でも返せて良かったです。良いスイングができた」と振り返った一発で食らいつき、8回にはサンタナの7号ソロで5-8。再び3点差まで迫った。
しかし、序盤の失点が重くのしかかり、11安打で5得点も3点差のまま敗戦。村上は3回に19打席ぶりの安打となる内野安打を放ち、5回にはライトへ安打を放ってマルチ安打をマーク。ほかにも山田や両外国人の一発、さらに山崎も3本の内野安打を記録するなど、打線は粘りを見せたが、この日も勝利には届かなかった。
髙津臣吾監督は石川について「投げる球がなかったですね。低いところに変化してくるところを狙っているんだろうなと感じました」とコメント。
奮闘した打線には「2ランだけで終わるのではなくて、そこからもう1点取れたというのは評価できる」とし、追い上げを評価した。
借金はこれで今季最多の「15」まで膨らんだ。日本シリーズでは2年連続でしのぎを削ったオリックス相手に明日、一矢報いるしかない。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)