大貫－戸柱のバッテリーが躍動

　DeNAは17日、本拠地でのロッテ戦に10－1で快勝。打線が序盤から大量点を奪い、先発がしっかりとゲームを作る理想的な展開でパ・リーグ首位のロッテを撃破した。

　先発・大貫晋一は丁寧に低めを突き、ゴロの山を築く“らしい”ピッチングを披露。味方打線が3回に一挙6点と大きな援護にも守られ、6回を96球、被安打6で奪三振は4つ、失点1の内容で自身3連勝を飾った。

　また、女房役の戸柱恭孝も7回に無死満塁のチャンスでライトへの3点適時二塁打を放つなど、バッテリーが存在感を発揮。戸柱は試合後のお立ち台でも「僕の事はどうでもいいんですけど、今日は大貫が中5（日）の中、最高のピッチングをしてくれたので、今日は大貫の日だと思います」と相棒を称え、大貫も「丁寧に投げることができて良かったと思います。野手の皆さんがたくさん点を取ってくれてすごくありがたかったです」と野手陣に感謝を述べた。


　17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は「大貫はゴロで打たせて取れるタイプのピッチャーなのでね。その持ち味が存分に出た。それと本人も言ってましたけど、やはり点を取ってもらったので、余計に攻めやすかったこともあると思う。チーム全体がいいゲームにしたと思いますね」と解説。

　同じく解説の笘篠賢治氏も「前回の登板もそうでしたが、ランナーを出しても全く慌てないというか、落ち着いていますよね」と精神面を評価した。


　また、本拠地・横浜スタジアムで打率.406・打点10とバツグンの相性を誇る戸柱について、大矢氏は「左（打者）というところがひとつ彼のポイントでもあるんですけど、今年は特にバッティングが良い。ここというところで打点を挙げてくれるので、本当に心強い選手になってきましたね」と語り、元捕手にしてかつての横浜の監督としての目線もまじえながら後輩の躍動を称える。

　笘篠氏も「やはりキャッチャーを乗らせてはダメなんですよね。リードも冴えてくるというのは昔からよく言われている」と言うように、野手陣が投手を盛り立て、捕手も自ら打ってそれを守りに還元と、チーム内での好循環が大勝の要因になったと分析した。

　18日は難敵・佐々木朗希が相手となるが、交流戦の逆転優勝のためには負けられない戦いとなる。怪物攻略でカード勝ち越しを決め、優勝に望みをつなぐことができるだろうか。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』