2023.06.17 14:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 5 | 終了 | 8 | オリックス・バファローズ |
神宮 |
規格外の“怪物球威”に驚嘆
オリックスは17日、敵地でのヤクルト戦に8-5で快勝して貯金10。先発した山下舜平大は5回105球3失点の内容で、ハーラートップタイとなる6勝目を挙げた。
この日の山下は5回まででプロ最多となる105球を投じるなど、ヤクルト打線に粘られる展開に。しかし、打線の大量援護にも助けられながら要所で踏ん張り、5回を8安打で3失点にまとめて先発の仕事を果たす。
また、2点リードの3回表の攻撃では、先頭打者で迎えた第1打席で相手先発の石川雅規が投じた外角の変化球に上手く反応。プロ初安打を記録してその後の猛攻を呼び込んだ。
投打で躍動した山下について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の大矢明彦氏は「真っすぐとカーブでこれだけのピッチングが出来るんですから、かなり球威のあるピッチャーですね」と語り、「ヤクルトのバッターは最初に真っすぐを狙っていたんですが、それでもファウルが多かった。やっぱりストレートの力がすごくあるピッチャーだなと感じさせますよね。そして途中で来るカーブの切れがまたものすごく良い」と2球種のコンビネーションを賞賛した。
狙っていても打てない直球を大きな魅力として強調しつつ、「これからピッチングを覚えていけば、もっとすごいピッチャーになるでしょうね」とさらなる飛躍にも期待を寄せた。
6回4失点でプロ初黒星を喫した前回登板からのリベンジを果たした山下は、規定未到達ながらこれで防御率も「1.51」にまで良化させた。
石川との“23歳差の投げ合い”を制した剛腕に、解説陣も「若さの勝ちでしたね」と次世代の球界を担う20歳に賛辞を送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』