ロッテの古谷拓郎が今季投げるストレートは145キロ前後ではあるが、スピードガン以上の速さを感じる。
「そうですね、日によってまちまちなんですけど、球が走っている時は思っているよりファウル取れていたりとか、というのは感じます。真っ直ぐがいっていない日はファウルを取れなかったり、初球の入りで長打を食らったりというのは、まだまだあるので、そこら辺はもう少し求めていきたいと思います」。
古谷といえば19年10月1日の取材で「強いボールを投げるというのが一番の課題。いろいろと話を聞いて、一軍と二軍の違いを聞いた感じだと、変化球だと逃げられないとおっしゃっていました。まっすぐの強さ、キレ、そういうところをしっかりと磨いていきたいと思います」と話し、翌20年3月20日のソフトバンクとの練習試合では最速148キロを計測すれば、プロ初登板となった同年10月10日のソフトバンク戦でストレートの最速152キロを記録するなど、150記録以上を9度記録した。
2年目当時は150キロ前後のストレートを投げていたが、なぜ今は145、6キロ前後のストレートなのか。
「シンプルにコーチとも話をして、自分の持ち味を活かす意味でも、パワーピッチャーじゃないので、2年目はたまたま球速が出てそういう戦い方をしていたんですけど、今は自分の持っている変化球とのバランスを駆使して、球速以上に速く見えるような工夫というのをしています」。
シーズンが開幕してからストレートで勝負することが多い。リリーフで登板した4月23日の日本ハム二軍戦では、10球全てストレートで三者凡退に打ち取った。今季初めて3イニング投げた5月24日の日本ハム戦でも、2イニング目となった5回は11球中10球がストレートだった。
「基本的に真っ直ぐ中心で二軍で抑えられれば、一軍でも真っ直ぐが通用すると思うので、変化球ばかりにならないようにというのはありましたし、1イニングだったので、その日のいいボールをどんどん投げていくというところでそこらへんでたまたま真っ直ぐが多かったというのもありました」。リリーフで投げる時に、ストレートの割合が多い理由を説明した。
変化球もチェンジアップをあまり投げず、今季はフォークが多い。
「チェンジアップを使いたいんですけど、今年は(チェンジアップの)状態があまり良くないので、その中でフォークを自分の中で試してみたらスッと投げられた。今は優先順位的に良いボールを先にいこうということで、(チェンジアップを)なくしているわけではないですね。今年はフォークの方がいいので、投げています」。
その中でも、5月21日のDeNA二軍戦で、1-5の3回一死三塁で栗飯原龍之介に2ボール2ストライクから投じた6球目の134キロフォークはストライクゾーンからボールゾーンへ落ちていく良い球だった。
「フォークは練習では投げていなくて、ブルペンで何球か投げていきなり試合で使ってみようというところで、バッターの反応が良かった。自分でも今は信頼して使っているボールというか、手応えを感じています」。
今は支配下選手登録を目指し必死に腕を振っている。「まずは7月31日までに支配下なれるようなアピールができるようにというのが一つと、自分の持ち味というか、そこの方向性を間違わないように。自分の武器を確立して結果を出して抑えられたらと思います」。
具体的に武器とは、「スピード勝負というよりかは、自分の持っている変化球のバランスで、的を絞らせないというか、そういうピッチングができてくれば真っ直ぐも球速以上に刺されてくれると思います。まだそこまでできていないんですけど、いろんなボールでしっかりカウントが取れて、全部が決め球になるというのが自分の中で一番良い形。そういうピッチングができたらなと思います」と語った。
自分に何ができていて、何が足りないかを客観視する力はプロ1年目の頃から持っている。今は背番号3桁だが、1日も早く支配下選手に戻り、種市篤暉、佐々木朗希らと一軍で活躍する姿を見たいところだ。
取材・文=岩下雄太
「そうですね、日によってまちまちなんですけど、球が走っている時は思っているよりファウル取れていたりとか、というのは感じます。真っ直ぐがいっていない日はファウルを取れなかったり、初球の入りで長打を食らったりというのは、まだまだあるので、そこら辺はもう少し求めていきたいと思います」。
古谷といえば19年10月1日の取材で「強いボールを投げるというのが一番の課題。いろいろと話を聞いて、一軍と二軍の違いを聞いた感じだと、変化球だと逃げられないとおっしゃっていました。まっすぐの強さ、キレ、そういうところをしっかりと磨いていきたいと思います」と話し、翌20年3月20日のソフトバンクとの練習試合では最速148キロを計測すれば、プロ初登板となった同年10月10日のソフトバンク戦でストレートの最速152キロを記録するなど、150記録以上を9度記録した。
2年目当時は150キロ前後のストレートを投げていたが、なぜ今は145、6キロ前後のストレートなのか。
「シンプルにコーチとも話をして、自分の持ち味を活かす意味でも、パワーピッチャーじゃないので、2年目はたまたま球速が出てそういう戦い方をしていたんですけど、今は自分の持っている変化球とのバランスを駆使して、球速以上に速く見えるような工夫というのをしています」。
シーズンが開幕してからストレートで勝負することが多い。リリーフで登板した4月23日の日本ハム二軍戦では、10球全てストレートで三者凡退に打ち取った。今季初めて3イニング投げた5月24日の日本ハム戦でも、2イニング目となった5回は11球中10球がストレートだった。
「基本的に真っ直ぐ中心で二軍で抑えられれば、一軍でも真っ直ぐが通用すると思うので、変化球ばかりにならないようにというのはありましたし、1イニングだったので、その日のいいボールをどんどん投げていくというところでそこらへんでたまたま真っ直ぐが多かったというのもありました」。リリーフで投げる時に、ストレートの割合が多い理由を説明した。
変化球もチェンジアップをあまり投げず、今季はフォークが多い。
「チェンジアップを使いたいんですけど、今年は(チェンジアップの)状態があまり良くないので、その中でフォークを自分の中で試してみたらスッと投げられた。今は優先順位的に良いボールを先にいこうということで、(チェンジアップを)なくしているわけではないですね。今年はフォークの方がいいので、投げています」。
その中でも、5月21日のDeNA二軍戦で、1-5の3回一死三塁で栗飯原龍之介に2ボール2ストライクから投じた6球目の134キロフォークはストライクゾーンからボールゾーンへ落ちていく良い球だった。
「フォークは練習では投げていなくて、ブルペンで何球か投げていきなり試合で使ってみようというところで、バッターの反応が良かった。自分でも今は信頼して使っているボールというか、手応えを感じています」。
今は支配下選手登録を目指し必死に腕を振っている。「まずは7月31日までに支配下なれるようなアピールができるようにというのが一つと、自分の持ち味というか、そこの方向性を間違わないように。自分の武器を確立して結果を出して抑えられたらと思います」。
具体的に武器とは、「スピード勝負というよりかは、自分の持っている変化球のバランスで、的を絞らせないというか、そういうピッチングができてくれば真っ直ぐも球速以上に刺されてくれると思います。まだそこまでできていないんですけど、いろんなボールでしっかりカウントが取れて、全部が決め球になるというのが自分の中で一番良い形。そういうピッチングができたらなと思います」と語った。
自分に何ができていて、何が足りないかを客観視する力はプロ1年目の頃から持っている。今は背番号3桁だが、1日も早く支配下選手に戻り、種市篤暉、佐々木朗希らと一軍で活躍する姿を見たいところだ。
取材・文=岩下雄太