今季最多の13得点で大勝!
ヤクルトは20日、神宮球場で楽天と対戦し、13-0で快勝。連敗を6でストップさせた。
連敗中の嫌な流れを打線が振り払った。初回二死一・二塁で、5番のホセ・オスナが左翼席へ12号3ランを放ち、3点を先制した。オスナは「初回から先制のチャンスだったので、先制してチームに勢いをつけたかった。良い角度で上がってくれました」とコメント。
さらに、6番のドミンゴ・サンタナが四球を選び二死一塁とすると、続く内山壮真が左翼席へ4号2ランを放り込んで5-0とした。
2回には相手のパスボールで追加点。3回は今季初先発の金久保優斗が打席に立ち、無死満塁からレフトへ適時打。1番に戻り、山崎晃大朗は併殺打に倒れたが、二死二・三塁で青木宣親が中前へ2点適時打を放ち、9-0と大きくリードを広げた。
5回には代打の宮本丈がライトへ適時打を放つなど、今季の最多得点を更新し、13安打13得点と打線が爆発。交流戦最後の試合で効果的に得点を挙げ、白星をつかんだ。
髙津臣吾監督は、13得点の打線について「今日に関しては、フォアボール絡めて一発で点を取ることもできましたし、つないでつないで点を取ることもできた。こういう野球を目指してここまでやってきたんだなとあらためて思いました」と、振り返った。
また、この日はブルペンデー。4回無安打無失点だった金久保から、5回は2番手で大西広樹、6回と7回は山本大貴が登板してそれぞれ無失点に抑えた。
8回からは勝ちパターンの清水昇、9回は守護神の田口麗斗が締め、5人の継投でわずか2安打に抑え込んだ。
2イニングを抑えた山本が6年目でプロ初勝利を挙げ「びっくりして、自分じゃないと思っていた。緊張しています」と興奮した様子でお立ち台に上がった。
さらに「(髙津監督には)おめでとうと言ってもらった。すごく嬉しかった。頑張ってきて良かったと思いました」と、声を弾ませた。
23日から再開するリーグ戦を前に、弾みがつく大きな1勝を挙げた。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)