「どんと構えて勝負に行ってもらいたい」
阪神は24日、敵地でDeNAに0-2で敗戦。リーグ戦再開直後の首位攻防戦は2連敗でカード負け越しが決まり、2位のDeNAに0.5ゲーム差まで迫られた。
この日は3番のシェルドン・ノイジーと5番・佐藤輝明をスタメンから外し、渡邉諒を3番に据えて5番にはヨハン・ミエセスを起用。打線のテコ入れを図ったが、そこにDeNAの東克樹が立ちはだかる。
2回に大山悠輔とミエセスの連打で無死一・二塁のチャンスを作るも、後続が外野フライ2つと内野ゴロに倒れて無得点。それ以降はチャンスすら作ることができず、スコアボードには9つのゼロ。完封負けで2連敗を喫した。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した田尾安志氏は「さすがにDeNAの投手陣は強いなと」と虎打線を封じ込めた今永・東の左腕を称えつつ、「阪神はこの3連戦の初戦にビーズリーを持ってきましたよね。個人的には、トップを走っているチームが策を弄したかなと」とコメント。
続けて「僕はやっぱり、首位チームにはどんと構えて勝負に行ってもらいたい。その点で、少し斜に構えてしまった部分があったのかなと思いますし、それがこの日の試合にも少し繋がってしまったかなと」と持論を展開し、「なので第3戦は非常に重要ですよ」と強調した。
また、阪神の打線について田尾氏は「25日の試合は相手が右のバウアーなので前川右京が入ってくるのかなと。思い切りの良い打者なので楽しみ」と起爆剤としての活躍に期待を寄せる。
そのうえで試行錯誤が続いている3番・5番に関しては「ノイジーと佐藤輝明が2割2分~3分台という打率なんですよね。これではやっぱり苦しい。もう少し打ってもらわないと」と付け加え、本来中軸を担うべき2人にハッパをかけた。
ペナントレースはまだ折り返し地点にも到達していないとはいえ、3連敗で首位を明け渡して1週間を終えるというのは気分のいいものではないだろう。横浜スタジアムでの連敗を止め、首位の座を守ることができるか。猛虎の意地に期待したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』