苦労人がプロ8年目で初完封
雨の降りしきる盛岡でのゲームをヤクルトが6−0で巨人に圧勝。7回途中コールドゲームながら、今シーズン途中から先発を務めるヤクルト・小澤怜史がプロ8年目で初完封を飾った。
2回に連打でスコアリングポジションにランナーを背負うも、丸佳浩をレフトフライ、ブリンソンを空振り三振に切って取ると、3回から7回まで死球1、被安打1と安定したピッチングを披露。打線も山田哲人と長岡秀樹に3ランが飛び出し6点を奪い、今季4度目の先発で自身3連勝マークした。
小澤の快投について、28日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた真中満氏は「緩急を使ったピッチングで、今日は素晴らしかった」と称え、同じく解説者として出演した斎藤雅樹氏は「真っ直ぐとスライダーと、フォークが非常に有効ですよね。だから左バッターにも通用するんですね。僕たち左バッターをどう抑えるかというのに、すごく苦労したんですけど、そういうフォークボールがあると結構抑えやすい」と解説。肘を下げたスリークォーターの右腕と共通点のある斎藤氏ならではの視点で分析した。
6月4日に先発に転向してから4ゲームで試合を作り続け、連続無失点も12イニングまで伸ばした小澤怜史。ソフトバンクから戦力外、ヤクルトで育成から支配下へと這い上がってきた苦労人の快進撃はどこまで続くのかにも要注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』