中野拓夢が4安打でアシスト
阪神は29日、本拠地で中日相手に8-0と大勝。投打がガッチリと噛み合い、6カードぶりのカード勝ち越しを決めるとともに、セ・リーグ40勝一番乗りを達成した。
打線は初回から中日先発・松葉貴大を攻め立て、いきなり2点を先制。その後も攻撃の手を緩めず、3回に1点、5回に2点と効率よく加点し、先発の村上頌樹を援護した。
村上も序盤は4連続三振を奪うなど若さで押し込むピッチングを披露。7回には満塁のピンチを迎えるも、落ち着いて無失点で切り抜け、チームトップタイの6勝目をマークするとともに、本拠地・甲子園で初勝利を飾った。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は「中15日とは思えないぐらい、立ち上がりも良かったし、本当に"らしさ”が出てましたね」と村上を評価。
同じく解説者として出演した井端弘和氏も「ほとんどストライク先行でいけましたし、ストレートも相手バッターが“来ているな”とみんな感じていたと思う。そこでストレートを打ちに行ったところでのフォークボールで、序盤は三振が多かったのかなと思いますよね」と分析した。
また、同じく番組に出演した館山昌平氏は「目一杯腕を振って制球できる技術がありますよね。25歳に見えないような素晴らしいピッチングをしますので、今後も楽しみですね」と驚きながら、これからの伸びしろにも期待を寄せている。
続いて、14安打8得点と爆発した攻撃面に目を向けた野村氏は「その中でも中野選手が4安打4得点」と上位を任されているつなぎ役の躍動にフォーカス。
井端氏も「最近は当たっていなかったですが、中野選手が突破口を開いて4得点。やっぱり1・2番が活発だと点が入りやすいので、中野選手がちょっとずつ上がってきたのは阪神にとって好材料」とすると、館山氏は「4得点ということは、後ろのバッターがちゃんと還す仕事もしていますよね」とし、新・打線の繋がりの良さも強調した。
前日の借りをキッチリと返し、2位・DeNAとの差を1.5に広げた岡田阪神。
快勝をキッカケに再び上昇気流に乗っていくことができるか、ここからの戦いぶりに注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』