戦況を見つめる中日ベンチ (C) Kyodo News

◆ 「与えてしまった」3点目

 前夜の延長勝ちから連勝を狙った中日だったが、29日の試合は0-8で阪神に完敗。早くも今季15度目の完封負けを喫した。

 大敗の元凶は、守備の綻びだった。初回、先頭の近本光司に二塁打、中野拓夢にも安打を許して無死一・三塁のピンチを迎える。

 松葉貴大は3番・4番を打ち取り二死までこぎつけたが、続くシェルドン・ノイジーのゴロを龍空がファンブル。一塁へ送球できず、その間に近本の生還を許すと、売り出し中の前川右京にも適時打を浴びて立ち上がりに2点のビハインドを背負うこととなった。

 29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は先制点に直結した失策についても触れながら、ほかにも気になる場面があったという。

 それが3回裏、無死一・三塁で大山悠輔を迎えたところ。サードへのゴロを捌いた石川昂弥から5-4-3と送られて二死を奪ったが、この間に三塁走者の中野が生還。0-3とリードが広がった。

 このシーンについて野村氏は「ダブルプレーでランナー無しにするのは分からないわけではない」としたうえで、「ただやっぱり、相手が村上というところで3点目と言うのは大きいと思うんです」とコメント。

 これには番組に出演した井端弘和氏も「大きいですよね」と同意。続けて「初回は同じケースでホームでアウトにしていましたが、まだベンチと選手に対しての伝達がはっきりしていなかったのかなと」とケースにあわせた共通認識を持つことができていなかったのではないかと語った。

 「三塁手がベースの横にいるということは、ホームでアウトにしてほしいということだと思うんです。4番の大山選手ですし、ゲッツーでいいのならもう少し下がっていてもいいのかなと。あの位置にいるということは、3点目をあげたくなかったのではないかなと」と井端氏。かんたんに与えてしまった1点の重さを強調した。

 この敗戦により、今季70試合目にして自力優勝の可能性が消滅してしまった中日。

 リーグ最多の49失策に加えて、記録に残らない部分での悔やまれるミス。守備の綻びをなくすことが、上を目指していくなかでの必須条件となりそうだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

この記事を書いたのは

萩原孝弘

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