日本ハムでの打率は驚異の「.500」

　日本ハムは2日、本拠地で迎えたオリックス戦に6－3で勝利。連敗を「3」でストップし、7月初勝利を飾ったチームの中で新戦力・郡司裕也が4打数3安打2打点の活躍を見せた。

　まずは1点差を追う2回、二死走者無しの場面で回ってきた第1打席では速球を振り抜き三塁手強襲の二塁打を放ちチャンスメークに成功。

　さらに味方が逆転した直後に回ってきた3回の場面では、変化球を捉えて三遊間を破る適時打を放ち、チームに大きな追加点をもたらす。なおもバットが止まらない郡司は7回にこの日3本目となる中安打を放ち、プロ初の猛打賞を達成した。

　その後チームは6－3で快勝。試合後のヒーローインタビューでは「ドラゴンズ時代はチャンスを頂いてもなかなか結果が出せずもどかしい日々でしたけど、今こうして新天地でチャンスを頂いてまず最初に結果が出たので、今後も結果を出し続けたいと思います」と謙虚に喜びを語った。

　新天地で躍動する郡司について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した高木豊氏は「キャッチャーらしいですね」と言及。

　適時打を放った打席を振り返りながら「やっぱり読みがいいですよね、“真っすぐを最初打ったら次は変化球”という…」と分析し、相手バッテリーの攻め方を見破った捕手仕込みの洞察力を高く評価した。

　また重ねて「これは基本的な読みなんですけど、そこを思い切って自分を信じて振っていける、そんな勇気を日本ハムというチームから貰っているんじゃないですか」と分析。

　最下位に沈んだ昨季から一転してここまで4位と奮戦している新庄ハムの雰囲気が、メンタルに好影響を及ぼしているという見方を示した。

　6月30日に日本ハムで再スタートを切った郡司は、ここまで出場3試合で12打数6安打と絶好調を維持。Aクラス入り、そして逆転優勝へ向け頼もしい新戦力が加わった。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』