2023.07.04 18:00 | ||||
広島東洋カープ | 9 | 終了 | 1 | 阪神タイガース |
マツダスタジアム |
12試合登板でQS率は驚異の「91.7」
広島は4日、本拠地での阪神戦に9-1で勝利。先発した床田寛樹は大量援護を背に阪神打線を無四球で抑える快投を披露し、チームトップの7勝目を手にした。
試合前の時点で4試合連続HQS達成中と抜群の安定感を誇る床田は、この日も序盤以降得点圏に走者を進ませない圧巻の投球でスコアボードに「0」を並べていく。6点リードの7回に先頭打者のシェルドン・ノイジ―から本塁打を浴び1点を失ったものの、後続を打ち取り7回103球1失点、7安打7三振無四球の内容でこの日はお役御免になった。
その後はケムナ誠、塹江敦哉が無失点に抑えチームも勝利。お立ち台で床田は「最初から打ってくれたのですごい楽に投げられました」と13安打9得点と爆発した打線に感謝しながら自身7勝目を振り返った。
同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた谷繫元信氏は「今年12回目の先発登板なんですけど、1試合を除いてすべてクオリティスタートなんですよね」と好投を続ける床田に言及。
キャリアハイの8勝を挙げた昨季からさらに飛躍を遂げた要因として、同じく出演した大矢明彦氏は「バッターとの対戦中にうまくバッターを見れるようになったという印象があります。それともう一つが、フォアボールを出さない」と語り、“冷静なマウンドさばき”と“制球力の向上”を挙げた。
また同じく出演した五十嵐亮太氏は「初回5点取ってもらって本人も楽に投げられたとは言ってたんですけど、とはいえこういう展開であると気持ちのコントロールが難しい。そんな中で集中力を切らさずにしっかり7イニング投げ切るのは素晴らしかった」と語り、大量援護にも気持ちを切らさずに自分の役割を全うした8年目左腕を称えた。
床田は今季開幕からローテーションを守り続け、ここまで防御率1.73(セ・リーグ2位)にQS11回(同1位)と主要各項目で好成績を維持している。
神宮での連敗を止め、チームをマツダスタジアム6連勝に導いた床田を、解説陣は「がむしゃらに投げていたところから本当に成長してきたピッチャーですね」と評して締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』