まさかの結末
あと1アウトで負けがなくなるシチュエーションで、伊藤光がまさかのパスボール。ヤクルトに勝ち越しの1点を献上し、このカード負け越しが決まってしまった。
昨日の大貫晋一に続き、この日の石田健大も味方の得点後に失点。打線も粘りを見せるもあと1本が出ないDeNAにとって嫌な流れとなり、5回を終わって3-4と1点ビハインドの展開となる。6回には無死1-2塁からネフタリ・ソトのセンター前で、セカンドランナーの牧秀悟が判断よくスタートを切り試合を振り出しに戻すことに成功。なお1死2-3塁の勝ち越し機に大和と楠本泰史の左右の代打の切り札を投入し、一気に試合を決めたいところだったが得点出来ずに終わった。この回の無得点が後々まで響き、結果として敗戦に繋がってしまった。
回をまたいでの熱投も、結果敗戦投手となってしまった入江大生には「あそこね、もったいないと言うか…打たれてないですからね」とし「すっぽ抜けたボールでしたから、変化球が抜けたというところでね、バッテリーミスですね」と悔やんでいた。
「ミスしようとしてやる選手はいないですけど、そこでズルズル行かないようにしていかないといけない。やれることやろうとしてできないのが続いているので」と現状を把握しながらも「今までやってきたことがすべてゼロになるわけではないですから、選手たちを前向きにやっていけるように、また明日からやっていきます」と指揮官は前を向いた。
苦しんでいるヤクルトに連敗と、痛い星を落としたDeNA。明日こそこの流れを変えなければならない。
取材・文=萩原孝弘