「ケースバイケースということを考えながら……」
広島は6日、本拠地での阪神戦に4-0で快勝。先発の野村祐輔は6回3安打無失点の好投で嬉しい今季初勝利。阪神相手の白星は実に1839日ぶりという価値ある一勝を掴んだ。
今季ブレイク中の村上頌樹との投げ合いとなったが、持ち前の制球力で先頭打者の出塁を一度も許さず、無四球でリズムよく投げ込む安定感抜群の投球を展開。
味方打線も2回裏、二死一塁から小園海斗が今季1号の先制2ランでベテランをアシスト。右腕の今季初勝利を呼び込む初アーチとなった。
6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は「前回の初登板でも勝ちを付けてあげたい内容でしたけど、勝ちが付かなかった」と今季初登板だった前回6月29日のDeNA戦を振り返りながら、「これだけ投げられればローテーションの一角になるのは間違いないと思う」と2戦連続の好投に太鼓判を押す。
続けて「特にカープはローテーションも後ろも充実してきているので、野村祐輔が入ってきたことは非常に大きいと思います」と語り、「阪神戦は5年ぶりの勝利ということで、本人も嬉しかったでしょうから。“野村”祐輔、頑張って欲しいですよね!」と同姓の右腕にエールを送った。
また、小園についても「火曜日に昇格して2試合ほどヒットが出なかったですが、今日のホームランは本人も嬉しかったでしょうね」とコメント。
同じく番組に出演した笘篠賢治氏も「4月早々にファームに行って頑張っていたんですけど、ちょっと自分本位なバッティングだったりしていたところを、ファームではチームとして戦っているわけだからと、ケース・バイ・ケースということを考えながら取り組んだことが結果に結びついた」と開幕直後との意識の違いについて言及。
最後は「ここから小園もライバルとショート争い。熾烈なんでね。小園が帰ってきたことは大きいですよ」とし、チーム内競争激化によるチームの浮上に期待を寄せた。
今季初勝利と今季初本塁打のコンビが呼び込んだ白星は、同時に首位まで2.5ゲーム差と迫る大きな一勝となった
加速する広島がセ・リーグの台風の目となって行くのか、今後の戦いからも目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』